まるごと相模湾:首都圏の海から読み解く日本の漁業

(著) 木幡孜

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作品詳細

【2020年に発刊された『疲弊する日本の魚食文化:相模湾が支えてきた役割』の改訂版です】

ー相模湾の歴史から見える日本の未来ー
首都圏に近接しながらも、豊かな自然と漁業文化を誇る相模湾。本書では、そんな相模湾で獲れる多様な産物の紹介から、その自然環境の特徴、また長年相模湾の研究に携わってきた著者が目の当たりにしたリアルな漁業の変遷まで、様々な観点からその現代史に迫ります。そして後半部分では、そのような相模湾の漁業の歴史と現在の姿を通して、日本の漁業が直面する課題と未来への展望を深く考察します。

[目次]
はしがき
第1話 相模湾の産物と食文化
第2話 相模湾の自然のしくみ
第3話 相模湾の漁場特性と生産のしくみ
第4話 相模湾漁業の盛衰
第5話 相模湾の漁業利用と遊漁利用
第6話 相模湾の守人たち
第7話 漁獲量と生産者価格の長期変動
第8話 データが語る日本の漁業問題
第9話 相模湾漁業の将来像
著者略歴

[担当からのコメント]
鎌倉や大磯、小田原といった観光地に囲まれた海域である相模湾ですが、実は日本三大深湾の一つとしても知られており、豊かな海産生物が生息する命の宝庫でもあります。本書では、そんな相模湾の歴史や文化を深く掘り下げるとともに、日本の漁業と食文化の変遷をも解き明かします。ぜひ本書を通して、私たちが今こそ向き合うべきそれらの問題に目を向けてみてください。

[著者略歴]
木幡 孜(こばた つとむ)
1935年東京生まれ
1958年東京水産大学増殖学科卒業
同年山口県内海水産試験場研究員。1962年神奈川県水産試験場研究員、同場研究部長を経て神奈川県淡水魚増殖試験場長。
1995年から㈱水土舎技術顧問。
瀬戸内海と相模湾の水産資源研究に従事、東京大学農学博士の学位取得。研究歴後半から漁業の不振要因を特定する研究、および漁業活性化手法の研究を続け現在に至る。
著書『漁業の理論と実際』成山堂書店、東京。
『漁業崩壊』れんが書房新社、東京。
『輸入7品目に駆逐される国産魚介類』文芸社、東京。
『相模湾・海の不思議』夢工房、秦野市。
編著『(財)相模湾水産振興事業団30年の歩み』五曜書房、東京。

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