ぼくとわたしの詩の学校——ことばとこころがこだまする
(著) 武西良和
Amazon作品詳細
[商品について]
―詩にとって、子どもたちほど最高の読み手はいないのかも知れない―
2つの小学校で校長を務めた4年のあいだに、毎月校長室前に掲示してきた自作の詩は、子どもたちの心にさまざまな思いと感性を育んだ。春夏秋冬、そして出会いと別れと旅立ちの季節の中で、校長は詩ということばを通じて、子どもたちは感想というかたちで、それぞれに心を通わせた。ーー詩を通じた独自の教育という著者の試みを、詩の作品と子どもたちの感想という流れに沿ってまとめた「詩の学校」の記録。
[目次]
まえがき
Ⅰ 春の詩
1 四月の詩
(1)四月の詩①「春の畑」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)四月の詩②「春」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)四月の詩③「新学期」(有功東小学校)
子どもの感想
(4)四月の詩④「春」(有功東小学校)
子どもたちの感想
2五月の詩
(1)五月の詩①「友だち」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)五月の詩②「池」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)五月の詩③「虹」(有功東小学校)
(4)五月の詩④「畑」(有功東小学校)
子どもたちの感想
Ⅱ 夏の詩
1 六月の詩
(1)六月の詩①「雨」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)六月の詩②「雨」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)六月の詩③「霧」(有功東小学校)
子どもたちの感想
(4)六月の詩④「川」(有功東小学校)
子どもたちの感想
2 七月の詩
(1)七月の詩①「夏」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)七月の詩②「プール」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)七月の詩③「夏の太陽」(有功東小学校)
子どもたちの感想
(4)七月の詩④「夏」(有功東小学校)
子どもたちの感想
Ⅲ 秋の詩
1 九月の詩
(1)九月の詩①「九月」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)九月の詩②「秋の庭」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)九月の詩③「門」(有功東小学校)
子どもたちの感想
(4)九月の詩④「しんがっき」(有功東小学校)
子どもたちの感想
2 十月の詩
(1)十月の詩①「みのり」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)十月の詩②「深呼吸」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)十月の詩③「かけっこ」(有功東小学校)
子どもたちの感想
(4)十月の詩④「秋」(有功東小学校)
子どもたちの感想
3 十一月の詩
(1)十一月の詩①「トイレ」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)十一月の詩②「秋」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)十一月の詩③「秋」(有功東小学校)
(4)十一月の詩④「ボール」(有功東小学校)
子どもたちの感想
Ⅳ 冬の詩
1 十二月の詩
(1)十二月の詩①「冬」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)十二月の詩②「冬」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)十二月の詩③「冬」(有功東小学校)
子どもたちの感想
(4)十二月の詩④「冬」(有功東小学校)
子どもたちの感想
2 一月の詩
(1)一月の詩①「新年」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)一月の詩②「新年」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)一月の詩③「二〇〇六年」(有功東小学校)
(4)一月の詩④「初夢」(有功東小学校)
子どもたちの感想
3 二月の詩
(1)二月の詩①「梅」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)二月の詩②「梅」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)二月の詩③「二月」(有功東小学校)
子どもの感想
(4)二月の詩④「なわとび」(有功東小学校)
子どもの感想
Ⅴ 別れの詩
1 卒業生に贈ることば
2 三月の詩
(1)三月の詩①「窓」(三田小学校)
子どもたちの感想
(2)三月の詩②「なわとび」(三田小学校)
子どもたちの感想
(3)三月の詩③「シロの三月」(有功東小学校)
3 詩はそれぞれの場所へ
(1)広報原稿の詩①「出発」
(2)広報原稿の詩②「笑顔」
(3)地域新聞の詩「靴」
(4)文集の詩「あなた」
(5)祝詞としての詩①「あなたの風」
(6)祝詞としての詩②「卒業」
(7)祝詞としての詩③「海」
あとがき
著 者
[担当からのコメント]
言葉は意志を伝達するコミュニケーションの道具ですが、詩人が模索する言葉の可能性は子どもたちの世界の中にこそ広がっているのではないかと思えます。そんな子どもたちの世界との交流は、教育という言葉では表せない魅力に満ちています。ぜひご一読ください。
[著者紹介]
武西 良和(たけにし よしかず)
和歌山県公立小学校教員、和歌山大学教育学部附属小学校教員、副校長、和歌山大学教育学部国語科非常勤講師、和歌山県公立小学校校長等を歴任した後、現在、智辮学園(和歌山小学校)勤務。
《国語教育関係》
国語教育関係著書等については単著、共著あわせて30冊を越えるが、単著で主なものは「新しい・高学年の作文教室~子供の文章感覚を磨く~」(1992年 日本書籍)、「『と』でむすび、広がる書く学習~書くことの芽を育てるアイデア~」(1999年 東洋館出版社)など。
《国語教育事典関係》
国語教育事典関係では「国語教材研究大事典」(1992年 明治図書)、「国語教育辞典」(日本国語教育学会編)(2001年 朝倉書店)、「国語学習なっとく事典 作文の達人」(1997年 講談社)など分担執筆。
《詩集等》
詩集等については「水中かくれんぼ」(1995年 竹林館)、「わが村 高畑」(2002年 土曜美術社出版販売~本詩集は2003年度 第1回更科源蔵文学賞受賞~)、「子ども・学校」(2004年 日本文学館)、「きのかわ」(2006年 土曜美術社出版販売)~本詩集は「21世紀詩人叢書」(第Ⅱ期19~)ほか「詩と詩想」や「日本詩人クラブ」等のアンソロジー詩集や、全国生活語詩集にも参加。
《個人発行雑誌等》
私家版として「国語教室」(国語教育個人雑誌 1~5集)、「ことばの力」(国語授業・言葉の通信 1~29集)などを発行している。また、詩の雑誌としては個人詩誌「ポトリ」(2006年3月25日創刊)は現在、第9号。
《国語教育関係の受賞等》
国語教育関係の受賞については、国語教育界の優れた実践・研究者に贈られる「第20回 博報賞(国語教育部門、個人 1989年11月)」受賞。
《詩関係の受賞》
詩関係の受賞については、詩集「わが村 高畑」が第1回更科源蔵文学賞受賞(2003年)したのをはじめ30回ほどあるが、主なものは第25回白秋祭詩特選(1994年)、第31回詩人会議賞(1997年)、第12回国民文化祭文芸祭り現代詩部門丸亀市長賞(1997年)、第15回国民文化祭文芸祭り現代詩部門三原市議会議長賞(2000年)、第2回詩のフェスタひょうご2001兵庫県教育委員会賞、第4回詩のフェスタひょうご2003実行委員会賞、第19回国民文化祭文芸祭り「壁」が現代詩部門福岡県議会議長賞(2004年)、第20回国民文化祭文芸祭り「紙漉き」が入賞(清水町長賞)(2005年)、第6回詩のフェスタひょうご2005詩「写真」兵庫県議会議長賞、第7回「家族・愛の詩」家族賞受賞(2007年)など。
新刊情報