どこにも居場所はないけれど:不撓不屈・別冊シリーズ 小牟禮昭憲の世界
(著) 22世紀アート編集部(編著)
Amazon作品詳細
[商品について]
―影の中にも、花はある―
幼少の頃から神経症の症状に悩まされてきた。大学時代には、同じく神経症に悩む妻と出会い、二人で痛みと苦しみを抱えて生きてきた。そんな病との闘いと、職を転々とする不安定な人生の中で、唯一安らぎを与えてくれたのが文学表現と向き合う時間だった。ーー本書は詩や小説、短歌にエッセイなど、ジャンルにとらわれず数々の文学作品を発表してきた作家・小牟禮昭憲の人生と内面世界に迫った一書。重度の不安神経症に悩まされた妻との日々や、表現活動の原点となっている思い、そして一生をかけてでも表現したいテーマのことなど、これまで語られてこなかった小牟禮氏の心の深奥を、いま解き明かす。
[目次]
ちょっとした、前書き
闘病と仕事探しの人生
今の自分を精一杯伝えるのが文学
影の中にも、花はある
独創、詩想が作品を生み出す
分かち合うことと、分かり合うこと
「影法師」を追い続けて
[担当からのコメント]
文学や芸術を味わうには、作品そのものを純粋に楽しむだけで十分なのかもしれません。しかし、その作家の抱えてきた苦悩を知ることで、時により深い共感や感動が生まれるものです。すでに小牟禮氏の作品を読んだことがある方も、まだ読んだことがないという方も、ぜひその作品とセットで本作をお読みいただけますと嬉しいです。
[著者略歴]
小牟禮 昭憲(こむれ・あきのり)
1950年 鹿児島県生まれ。小学校・中学校・高等学校と地元で過ごす。
1968年 日本大学芸術学部入学
1973年 同大学卒業。この間同級生の佐藤万知子と結婚、本格的に執筆活動を始める。
1980年 夫婦で白梅学園短期大学心理技術科に入学、心理学を学ぶ。
1982年 同大学卒業。同時に万知子の故郷である福島県福島市に転居。
2000年 『群青の彼方』(終わりのない旅)を発表
2002年 『続・群青の彼方』(続・終わりのない旅)を発表。
2015年 万知子死去。現在に至る。
新刊情報