たかがめまい されどめまい
(著) 田渕哲
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―めまいを侮るなかれ―
めまいは私たちが日常的に経験するよくある症状のひとつですが、その原因となる病気は様々で、ときには生命がおびやかされることもある非常に危険な症状です。
本書では、医師として長年めまいの治療・研究に携わってきた著者が、めまいの原因や治療の実際、また危険な「めまい」やその見分け方等について、豊富な事例をあげながら解説します。
めまいでお悩みの方はもちろん、臨床現場でめまいの診察をされている各科の医師の方々にもお役立ていただける内容となっています。
[目次]
電子書籍化に際しての前書き
めまいとは
めまいはどうして起こるのか?
めまいの性質
回転性と浮動性の違いはどこから?
めまいの起こり方
めまいの持続時間
めまいとともに訴えられる症状
問診
患者さんの構成
めまいはどこで感じるのか?
めまいの診察の目標
めまいの解剖学と生理学
原因をみつけるために めまいの検査
体の安定の状態を診る 前庭脊髄反射の状態
眼の動きを診る そのⅠ
温度刺激検査
眼の動きを診る そのⅡ
視運動性眼振
CT・MRI神話
画像診断の重要性と治療の必要性
血圧とめまい
血液粘度と脳循環
メニエール病の話
メニエール病はなぜ有名?
メニエール病?
メニエール病はどのような病気なのか?
メニエール病と間違えられやすい病気
レルモワイエ症候群
遅発性内リンパ水腫
迷路梅毒
慢性中耳炎
外リンパ瘻
自己免疫性内耳疾患
頭や体を動かすとめまいがする 頭位めまい そのⅠ
前庭神経炎
青天の霹靂 突発性難聴
頭や体を動かすとめまいがする 頭位めまい そのⅡ
もっとも多いめまいである椎骨脳底動脈循環不全
血圧と椎骨脳底動脈循環不全
メニエール病とよく似ている前下小脳動脈循環障害
後下小脳動脈循環障害 ワレンベルグ症候群
小脳梗塞
慢性硬膜下血腫
脳出血
聴神経腫瘍
聴神経腫瘍の治療
脳幹腫瘍
転移性脳腫瘍
薬によるめまい
アレビアチン中毒によるめまい
めまいの原因となりうる薬物
歩きにくくなりました 脊髄小脳変性症
側頭葉てんかん
車酔い MOTOR SICKNESS 動揺病
Q1 乗物酔い(動揺病)とはどのようなものですか?
Q2 なぜ酔うのですか?
Q3 どのような症状ですか?
Q4 酔いやすい人はどのような人ですか?
Q5 予防法は?
Q6 治療法は?
心因性めまい
アーノルド・キアリ奇形
知らない間にやけどをしています 脊髄空洞症
眼が別々に動いている 内側縦束症候群・MLF症候群
不整脈とめまい
高齢者とめまい
動脈硬化とめまい
高齢者に対する診断
高齢者のめまいの特徴
めまいの食事療法
めまい治療について
治療の実際
超急性期の治療
急性期の治療
亜急性期の治療から慢性期の治療
医師の喜び
あとがき
参考文献
[出版社からのコメント]
医療技術の進歩によって病気について様々なことが分かってきていますが、そうした進歩は患者側である私たちの病気への理解があってこそ、より効果を発揮するものなのだろうと思います。馴染みがあるにもかかわらず軽視されがちな「めまい」について、本書を通じて正しく理解し、予防や治療にご活用いただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
田渕 哲(たぶち・てつ)
1948年、兵庫県加東郡(現在は加東市)生まれ
1973年、神戸大学医学部卒業
神戸市立中央市民病院耳鼻咽喉科、神戸大学医学部耳鼻咽喉科、新須磨病院神経耳科勤務の後、現在、田渕クリニック院長、神戸大学医学部耳鼻咽喉科非常勤講師(平成20年辞職)、日本めまい平衡医学会評議員およびアクティブメンバー
連絡先
田渕クリニック
神戸市長田区若松町2丁目13-1
電話(078)641-9877
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