そかい
(著) 竹井連
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[商品について]
―子どもたちも、戦争の日々を生きた―
学齢期となり、大阪から疎開して遠い田舎町の小学校に入学することになった四郎。両親と離れて過ごす日々に涙したり、よそ者あつかいを受けていじめられたり、先生にちゃんと名前を呼んでもらえずへこんだりしながらも、四郎は疎開先のやさしいおばさんや田舎の人々、次第に打ち解けていった仲間たちと苦しい戦争の日々を生きていくーー太平洋戦争から終戦へ、戦時下の疎開先の子どもたちの姿を自身の記憶をもとに綴った学童疎開の記録。
[目次]
初めての夜
入学式
けんか
学校
田舎の人々
象山
ニワトリ
サクラ
大川
裏庭
初夏
防空壕
モモの木
俊ちゃん
和枝ちゃん
浜辺
いじめ
中庭
父兄参観日
朝礼
病気
お店
戦争ごっこ
土間
大阪のこと
夏の海
畑
ご飯どき
空襲の夜
朝
焼け跡
お盆
墓参り
終戦の日
変わり行く日々
おじさんの消息
寺子屋教室
便り
再会
前夜
去る日
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
頭上から爆弾が落ちてきたり機銃掃射されたりする、戦争が子どもたちに与えるのはそんな危険や不安であり、家族とバラバラになる悲しみや淋しさです。戦争と平和について考える機会が増えてきている今、過去の記憶を共有して未来へと繋げる一助として本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
竹井 連(たけい・れん)※本名 繁春
昭和一三年(一九三八)兵庫県西宮市生まれ
昭和二〇年(一九四五)守口市三郷幼稚園卒業
昭和二六年(一九五一)伊丹市立稲野小学校卒業
昭和二九年(一九五四)伊丹市立西中学校卒業
昭和三二年(一九五七)兵庫県立伊丹高等学校卒業
昭和三七年(一九六二)大阪府立大学経済学部卒業
昭和四八年(一九七三)中央美術学園卒業
著 書
〈画集〉『明日の地平』 (二〇〇六年)
〈画集〉『いのち』 (二〇二一年)
〈文集〉『遥かなる日々』(二〇〇七年)
〈文集〉『そかい』 (二〇一二年)
「所属」
●日本美術家連盟会員
●中央美術協会委員
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