ここまで分かった運動のワンダーランド:「運動は遺伝子まで届き、老化を防ぐ最上のくすり」
(著) 稙田太郎
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―日々の健康は、まず運動を「知る」ことから―
「もし食べ物と運動に不足があれば、人は病気になる」古代ギリシャの医聖ヒポクラテスのこの言葉は、まさに省エネに向かって進化し続ける現代人のライフスタイルに警鐘を鳴らすものと言えるでしょう。高度な情報化社会により今後さらなる身体活動量の低下が予想されるいま、私たちは運動が「くすり」であることを科学的に知り、日々の生活に実践していくことが求められています。そうした視点から、本書ではエネルギー代謝、酸化還元、生活習慣病に対する効果など運動のメカニズムとベネフィットを分かりやすく解説していきます。
[目次]
はじめに
1.個体レベルのエネルギーバランス
2.細胞レベルのエネルギー産生と活性酸素
3.運動不足の健康被害
4.運動とエネルギー代謝
1)運動強度とエネルギー基質
2)好気的運動と嫌気的運動
(1)ATP-クレアチンリン酸系
(2)乳酸系(または解糖系)
3)ミトコンドリア
4)AMPキナーゼ
5.運動と酸化還元
1)活性酸素種ROS(Reactive Oxygen Species)
2)抗酸化システム
6.運動と炎症・免疫・ストレス・オートファジー
1)炎症
2)免疫
3)ストレス
4)オートファジー
7.運動と遺伝子
1)クロトー(Klotho)
2)テロメア
3)サーチュイン(SIRT)
8.運動と生活習慣病
1)糖尿病
2)高血圧
3)脂質異常
4)心血管疾患(動脈硬化症)
5)認知症
おわりに
[担当からのコメント]
仕事はデスクワーク中心なので週末はゴルフなどで積極的に運動を取っている、という方も多いでしょう。でもそれで本当に体に必要な運動が取れているのか、不安に感じたりしていませんか。本書はそうした方にお薦めの一冊です。科学的知見に基づいて、健康に必要な運動について学ぶことができます。ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
稙田太郎(わさだ・たろう)
1941年 大分県に生まれる。
1966年 九州大学医学部卒業
1978年 米国テキサス大学留学(糖尿病学)
1985年 九州大学医学部第3内科講師
1992年 東京女子医科大学糖尿病センター准教授
2002年 埼玉県済生会栗橋病院副院長
2008年 東京女子医科大学特定関連診療所
戸塚ロイヤルクリニック理事長
2017年 医療法人友愛会さとやま整形外科内科
院長(現在に至る)
インスリン抵抗性に関し、日本でいち早く人工すい臓を駆使して臨床研究を展開したパイオニアの一人。
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