からだの言い分──ヒトと健康のメディカルエッセイ
(著) 由富章子
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―カラダのフシギは果てしなくオモシロい―
地球上のあまたの生きものの中でも、ヒトという動物は興味深い。ヒトの身体は原始人からさほど進化していないのに、文明ばかり進歩させてしまったせいで他の動物にはない「生活習慣病」などという病にも悩まされている。医師という目からみても、ヒトのからだはハテナだらけでオモシロい。そんな体の不思議さを「からだの言い分」というかたちで綴ってみたのが本書である。酒に姿勢に顔に手に、楽しみながら学べる解剖雑学(?)的カラダ学入門。
[目次]
酒飲みの言い分
酒はともだち
酒飲みの分かれ道
下戸だからこそ有り難い
ビール腹の謎
酒のつまみか、肴が酒か
酒は食うもの
酔えばいいってもんじゃない
酒は飲んでも寝ちゃ困る
どうせ酔うなら酒のほう
姿勢の言い分
器用貧乏なからだ
立ったのは足ではない?
ヒトが引っくり返る日
転がる卵
それもこれも歩くため
しなやかなアーチ
脱モンローウォーク
ヒジ鉄砲は後ろ、ヒザ蹴りは?
足だって物申す
さらに妙な姿勢
窮屈な休息
せっかくだから動かしてみる
たまには動物になってみる
動物になるのも楽じゃない
顔の言い分
こだわりの顔
あたまの混乱
小さくなる顔
語りだす頭蓋骨
ヘルメットは宝の山
ヤジロベエの論理
首は回る
頭はふる
はじめに首ありき
脳と喉との連係プレー
ビールを飲んで喉が鳴る
息があるから声がでる
首こそすべて?
はなれた首
首斬りの達人
男の特権
立派な髭にはわけがある
毛の名残
毛を脱いでみた
髪の毛だけは残しておこう
髪の毛よ、おまえもか
禿の文化史
眉をよむ
筋肉が表情をつくる
手の言い分
じっと手をみる
握れるまでが一苦労
生かしてこそ手
手はなにを指している?
感じる手
仏の手
運命は我が手にあり
手持ち無沙汰じゃもったいない
演技する手
指の文化史
右か左か、それが問題だ
利き手は変化する
左利きだから有名になる?
睡眠の言い分
眠たい、けれど眠れない
眠りには二つある
脳の眠り・からだの眠り
眠りの基本
夢を見る脳
神様どうかよい夢を
からだの時間
第三の目
不眠症
眠りはなぜ必要か
気になって眠れない?
リズムが狂う
眠ってはみたものの
(主な参考文献)
(あとがき)
著者略歴
[担当からのコメント]
ITやらAIやらバーチャルやらと社会が目まぐるしく進歩しても、身体の方は洞窟で暮らしていた原始時代を忘れていないのが人の体の面白いところです。医学的・科学的知見を面白おかしく学べる本書、健康リテラシー強化にもお薦めの一書です。
[著者略歴]
由富章子 よしとみ・あきこ
熊本県生まれ。医師・エッセイスト・脚本家。
埼玉医科大学卒業後、九州大学眼科学教室で研修。
平成元年より由富内科眼科医院副院長。
ヒトに興味があり、医師として医学をおもしろく解説する著作を、
また観察者としてドラマなどのシナリオを手掛けている。
主な著作に、書籍『おもしろ医学館』(熊本日日新聞社)、連載記事「面白からだ図鑑」(熊本日日新聞社)、
ドラマ「八郎の壺」「漱石がゆく」「田原坂燃ゆ」などがある。
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