いじめ学級はこうして変わった――三田先生の挑戦と六年三組の子どもたち
(著) 山本敦正
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―いじめを生みだす因子は、あなたの心にも潜んでいる―
校長に請われて問題の多い6年3組の担任になった三田先生は、最初の挨拶で「隠し事のない明るく楽しい学級」を目指すことを宣言する。大人には表面的に取り繕いながら、その裏で暴行や万引き、恐喝などのいじめを繰り返す子供たちに対して、先生は問題を解決するために5年生の出来事から遡って考えなければならないと思うようになる。しかしそこで知ったのは、想像していた以上に荒んだ子供たちの心だった――学校という組織、管理側の人間としての教師、なるべく負担を避けたい保護者、幾重にも立ちふさがる壁を乗り越えて、理想の学級づくりのために奮闘する一人の先生の姿を、自身の体験をもとに描いたいじめ教育の記録。
[目次]
はじめに
一.赤いバラの不吉な予感
二.担任発表
三.六年三組
四.使い走り
五.万引き
六.逆 転
七.五年生での事
八.やり直して再出発
九.職員会議
十.遊ぶことで見えた事
十一.次々に起こる事件
十二.学級集会
十三.それでもまだ続く事件
十四.学級づくりの難しさ
十五.苦しみを越えて
十六.いじめ集団の構造
十七.語り出した告白
十八.子ども達の可能性を信じて
十九.冊子の中から
二十.おわりに
[担当からのコメント]
いじめにあったらどうすべきか、いじめを見たらどうすべきかは、子供にとっても大人にとっても難しい問題です。学校でも会社でも地域社会でも起こり得るこうした問題とどう向き合っていくのか、ぜひ自分だったらどうするのかと考えながら本書を読んでいただければ嬉しく思います。
[筆者紹介]
山本 敦正(ヤマモト アツマサ)
山口大学教育学部を経て、主として広島市西部の小中学校を歴任
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