『渦潮』悪は栄えず
(著) 上杉辰
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―裏社会を生きた男が最後に選んだ愛の形とは―
マニラ西部地区を仕切るマフィアのボスである本杉義夫は、ある人物に銃撃されたことから全身麻痺の身となっていた。今は頼れる子分のリキが、体の不自由な彼の代わりとなってすべての仕事を担ってくれている。そんなある日、義夫のもとに突然二人の来客が現れた。それは17年前、誰にも告げずにマニラへ発った義夫が日本に置いてきた妻の久子と息子の宗雄だった。二人は義夫を日本へ連れ戻すべく、説得を試みる。ーーかつて義夫に重傷を負わせた犯人はいったい誰だったのか。そして日本とマニラ、両方に家族を持つ彼が最後に選んだ未来とは・・・。純粋で不器用、しかし誰よりも情に厚い男の怒涛の人生を描いた切ない愛の物語。
[目次]
(一)望郷
(二)心模様
(三)再会
(四)落日
(五)手と手
(六)船出
(七)運命の糸
(八)密かな計画
(九)マニラへ
(十)縁の切れ目
(十一)アラン襲撃
(十二)上を目指す
(十三)資金源
(十四)日本へ
(十五)北海道旅行
(十六)親睦会と墓参
(十七)マニラへ戻る
(十八)二世誕生
(十九)死の淵へ
(二十)鬱の再発
(二十一)声の遺言
[担当からのコメント]
小説を読む楽しみの一つに、今の自分自身とはまったく違う世界を体験できるということがあると思います。人間の愛を描くかたわら、危険なミッションやマフィアの権力闘争など、非日常的な出来事がスリルたっぷりに描かれた本書も、そのような楽しみに溢れています。ぜひご一読ください。
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