『わたし』と出会うわたし
(著) 髙橋忠男
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[商品について]
―本来の「自分」とは?―
世界の物語や著作の中には、転換や転回、ねじれや転落を通して、「自分と出会う」ということを表現したものが多く存在する。自分の影に自分を見たことで眩暈や不安の感覚的症状に襲われる人物の姿を描いた梶井基次郎。夜空に浮かぶ星を通じて「自分を見る、出会う」ことを見た哲学者・上田閑照。穴に転落したことをきっかけに不思議な世界へと導かれる『ふしぎの国のアリス』のアリス。ーー「わたし」と出会うというのはどういうことなのか。自身も小説を出版し、その作品内で「わたし」と出会う人物の様相を描いた著者が「自分、わたし」という存在を深く問い詰めた意欲的な一書。
[目次]
第一章 出会い
第二章 転換・否定
第三章 捻れ
第四章 転回
第五章 転回点
第六章 感覚的症状
第七章 出会う『わたし』とは
第八章 咲かせる花
参考文献
著者略歴
[担当からのコメント]
わたしたちは自分のことをよく知っているようで、実はよく知らないのかもしれません。そしてその問題を古来から多くの作家や学者は見つめ続けています。哲学的思考を深めたい方はもちろん、物語の成立や構造に興味のある方にとっても新たな発見が見つかる一書です。
[著者略歴]
髙橋 忠男(たかはし・ただお)
1947年12月2日、神奈川県津久井郡津久井町大沢に生まれる
1949年11月、神奈川県相模原市に転居
1970年、中央大学文学部哲学科卒業
1997年、写真集『生き生き子どもたち』を出版
1998年、写真集『花々の聲』を出版
2024年、童話集『走馬灯の夢』発行
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