「遊び」が病気を改善する?:子供の心身に寄り添う「遊戯療法」の実例
(著) 村田浩余
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[商品について]
ー大人の使命は、子供のメッセージを丁寧に、正確に受け取って解読することですー
カウンセラーとして多くの患者と向き合ってきた著者は、「一見、心とは無関係にも思われる身体的な疾患でも精神的な苦痛が原因となっている場合があり、心理療法で改善できることが少なくありません」と語ります。本書は、そんな著者が実際に治療を担当した中でも、特に「遊び」を通して子供の心の抑圧を取り除こうとする「遊戯療法」のケースを中心に紹介した一書です。
画用紙いっぱいに地獄絵図のような激しい爆発や火事の様子を描く夜尿症(おねしょ)の男の子。カウンセラーである著者を患者役に見立て、お医者さんごっこを始める小児糖尿病の女の子。
さまざまな病に直面した子供たちは、そのとき遊びや面接の中で何を伝えていたのでしょうか。夜尿症、糖尿病、胃潰瘍、血友病といった4つの症例をもとに、子供の身体と心の関係に迫ります。
[目次]
はじめに─私自身のこと
序章 遊戯療法へようこそ
症例1 夜尿症
〈参考資料〉どんな子供が一次性夜尿症になりやすいか
症例2 小児糖尿病
症例3 小児性胃潰瘍
症例4 血友病とHIV
付録 子供の発達過程を学ぶ
あとがき
参考文献及び引用文献
著者プロフィール
[担当からのコメント]
本書には、ある病気を発症した子供の事例と、その時の治療の様子が掲載されている一方で、時にはそんな子供をさらに苦しめてしまうこともある親御さんの行動や、その苦悩も記録されています。慢性疾患を抱えるお子さんをお持ちの方はもちろん、万が一わが子が病に襲われたとき親としてどうサポートをするのがよいのか知りたい方、また薬などによる治療に加え、心理療法からのアプローチとしてはどんなものがあるのか気になる方などは、ぜひ本書をチェックしてみてください。
[著者略歴]
村田 浩余(むらた・ひろよ)
元臨床心理士、精神保健福祉士
文教大学人間科学部卒業
東京国際大学社会学研究科修士課程修了
杏林大学保健学研究科博士課程
職歴
法務省矯正局、スクールカウンセラー、文教大学非常勤講師など
現在、東群馬看護専門学校非常勤講師など
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