「美術小説」永久の美が琴線に触れる一日
(著) 藤井善三郎
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「(前略)読者や美術愛好家の方々から、学術書でない「やさしい中国美術」の解説書を書いてほしいとの声があり、考えた結果、大学で東洋史や美術史を専攻したが、中国美術には今まで縁のなかった東京の若いカップルに鑑賞の一日旅をしてもらい、美術館で、館の責任者、学芸員、ボランティアの人、引率の教官等が展示品の解説や関連する話を、美術品を目の前にして説明する情景を、上段に施設や美術品の写真を掲載し、下方は説明や会話を中心に記述し、臨場感のある美術小説を書くことにし、内容はすべて著者の大学での講義、各方面での講演、美術館経営を基本にして、できるだけ平易な言葉を心がけ執筆した。
日本の祖先文化である中国文化にまなざしを向け、文化の結晶であり、あの広大な土地における中国民族遺産を親しく鑑賞する手引きとして、楽しく気軽に読んでいただければ、著者としてうれしいかぎりである。」(本書「美術小説出版のいきさつ」より)
【著者プロフィール】
藤井 善三郎(ふじい・ぜんざぶろう)
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