「統一教会」関連本(1979~2023年)を読む

(著) 麻生丈士

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[商品について]
―「統一教会」の実態に迫った34冊の本―
2022年7月8日、安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され死亡した事件は、思わぬ形で統一教会を巡る様々な問題を白日の下に晒すこととなった。しかし、統一教会の活動を問題視し、これについて述べた各種の出版物は、30~40年ほど前から多数存在したのである。本書は、これまでに出版された幾多の「統一教会」関連本の中から、茶本繁正著『原理運動の実態――ファッシズムへの道』(三一書房、1979年)をはじめ、鈴木エイト著『「山上徹也」とは何者だったのか』(講談社+α新書、2023年)に至るまで、計34冊の書籍の紹介を行っている。統一教会の実態に迫るための強力な手引きとなる一書。

[目次]
はじめに
【1】茶本繁正『原理運動の実態――ファッシズムへの道』(三一書房、1979年)
【2】萩原遼『淫教のメシア・文鮮明伝』(晩聲社、1980年)
【3】和賀真也編著『統一協会と文鮮明』(新教出版社、1981年)
【4】青木慧『パソコン追跡 勝共連合』(汐文社、1985年)
【5】浅見定雄『統一協会=原理運動――その見極めかたと対策』(日本基督教団出版局、1987年)
【6】ジョン・リー・アンダーソン、スコット・アンダーソン『インサイド・ザ・リーグ――世界をおおうテロ・ネットワーク』(社会思想社、1987年)
【7】成澤宗男『統一協会の犯罪――霊感商法と勝共連合』(八月書館、1989年)
【8】川崎経子『統一協会の素顔――その洗脳の実態と対策』(教文館、1990年)
【9】成澤宗男『統一協会の策謀――文鮮明と勝共連合』(八月書館、1990年)
【付記1】岸信介のレーガン大統領宛嘆願書
【10】朴正華『六マリアの悲劇――真のサタンは文鮮明だ!!』(恒友出版、1993年)
【11】スチィーヴン・ハッサン『マインド・コントロールの恐怖』(恒友出版、1993年)
【12】杉本誠、名古屋「青春を返せ訴訟」弁護団『統一協会信者を救え――杉本牧師の証言』(緑風出版、1993年)
【13】有田芳生、「週刊文春」取材班『脱会――山崎浩子・飯星景子報道全記録』(教育史料出版会、1993年)
【14】浅見定雄『新宗教と日本人』(晩聲社、1994年)
【15】洪蘭淑『わが父 文鮮明の正体』(文芸春秋、1998年)
【付記2】文鮮明一族の後継者争い
【16】山口広『検証・統一教会=家庭連合――霊感商法・世界平和統一家庭連合の実態』(緑風出版、2017年)
【17】樋田毅『記者襲撃――赤報隊事件30年目の真実』(岩波書店、2018年)
【18】エイコ・マルコ・シナワ『悪党・ヤクザ・ナショナリスト――近代日本の暴力政治』(朝日新聞出版、2020年)
【19】有田芳生・青木理「統一教会と政治――統一教会の捜査を阻んだのは何だったのか?」(「週刊金曜日」2022年9月9日号)
【20】中野昌宏「統一教会・自民党関係史――その外在的・内在的なつながり」(「世界」2022年9月号)
【21】有田芳生『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店、2022年9月)
【付記3】江利川安榮のこと
【22】日隈威徳『統一協会=勝共連合とは何か〈新装版〉』(新日本出版社、2022年10月)
【付記4】新聞と自民党による統一教会と接点のある議員調査
【23】鈴木エイト『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館、2022年10月)
【24】文芸春秋編『統一教会 何が問題なのか』(文春新書、2022年11月)
【25】荻上チキ編著『宗教2世』(太田出版、2022年11月)
【26】全国霊感商法対策弁護士連絡会(山口広、川井康雄、阿部克臣、木村壮、中川亮、久保内浩嗣)+佐高信『統一教会との闘い――三五年、そしてこれから』(旬報社、2022年11月)
【27】斉藤正美「自民党と宗教右派の結託が阻んできたもの――性と家族をめぐる政策の四半世紀」(「世界」2022年12月号)
【付記5】鈴木彩加の『女性たちの保守運動』
【28】島薗進編『政治と宗教――統一教会問題と危機に直面する公共空間』(岩波新書、2023年1月)
【付記6】「日本会議」について
【29】小林よしのり・有田芳生『統一教会問題の闇――国家を蝕んでいたカルトの正体』(扶桑社新書、2023年3月)
【30】小川さゆり『小川さゆり、宗教2世』(小学館、2023年3月)
【31】しんぶん赤旗社会部統一教会取材班『信者二世たちの叫び 徹底追及統一協会』(新日本出版社、2023年3月)
【32】櫻井義秀『統一教会』(中公新書、2023年3月)
【付記7】日本人の人権意識
【33】五野井郁夫、池田香代子『山上徹也と日本の「失われた30年」』(集英社インターナショナル、2023年3月)
【34】鈴木エイト『「山上徹也」とは何者だったのか』(講談社+α新書、2023年7月)
【付記8】「日本人は消滅に向かっている」という警鐘
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
未だ私たちの記憶に新しい安倍元首相襲撃事件ですが、この事件をきっかけに、いわゆる旧統一教会のことをちゃんと知りたいと思った方も多いはずです。本書では、そんな方たちに読んでいただきたい信頼できる書籍の紹介を行っています。旧統一教会に関する本を読みたいけれど、どれから読んだらいいかわからないという方は、まずは本書を手に取っていただければと思います。

[著者略歴]
麻生 丈士
1944年 秋田県に生まれる
1970年 東北大学文学部国文学科卒業
1970~2009年 私立女子中学校・高等学校教員(定年後2年間の講師を含む)
著書『原発を読む――チェルノブイリ・ノート』(八月書館、1988年)
『ヒロイン登場』(仙台共同印刷、2018年)
同上、電子書籍版(22世紀アート、2023年)

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