臼井城物語:風渡る葦原

(著) 小畑良夫

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作品詳細

[商品について]
―兵どもの夢のあとに、生者は美しき詩景をみる―
先祖代々の地である臼井で安らぎに包まれながら、波乱に満ちた人生の終わりの日々を生きる臼井秀胤は、ある日和尚に問われるままに語り始める。今まで誰にも話したことのなかった自らの生い立ち、そして時代を生き抜こうと闘い敗れた臼井の血の記憶をーー450年もの間続いてきた臼井城と、その数奇な運命を静かな筆致で描いた歴史物語。

[目次]
第一章 元禄の江戸をあとにして
第二章 それにしてもおのれの来しかたは
第三章 武士の躍進と千葉氏そして臼井の庄
第四章 白馬献上
第五章 臼井城乗っ取り
第六章 臼井城再興
第七章 臼井興胤の願い
第八章 第十一代臼井城の跡目
第九章 太田道灌臼井城を攻める
第十章 名君臼井俊胤の城下
第十一章 荒れる関東、覇者は
第十二章 第十七代臼井久胤の逃亡
第十三章 上杉謙信、臼井城を攻める
第十四章 臼井城消失
第十五章 渾身の臼井八景

〈参考図〉
参考資料
あとがき
第二版のあとがき
電子版のあとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
本書の主人公である臼井秀胤は、臼井八景の選者として知られています。名門と呼ばれた一族ゆかりの地で秀胤が見た風景が、歴史の記憶と重なって最後に臼井八景となって現れる、そんな詩情あふれる歴史物語をぜひお楽しみください。

[著者略歴]
小畑 良夫(おばた・よしお)

昭和19年(1944)島根県に生まれる。
平成6年(1994)から千葉県佐倉市に在住。

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