祭りびとーー日本一の山車まつり・八戸三社大祭三百年記念短歌集
(著) 木立徹
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―三十一文字で描かれる八戸三社大祭の風景―
一本の柱を山車の上に立て倒さず使ふ神事のあとに
ボール紙に紐を通して編む鎧ひとり屯所で昨日も今日も
猛暑日に三社の山車の行列を待つ間の沿道陽炎が立つ
門付けの山車を追ひかけ駄菓子屋の角を曲がれば夕焼けの空
祭笛誰かが吹いて帰る夜はそぞろに秋の気配近づく
(本書より)
国の重要無形民俗文化財でありユネスコの無形文化遺産にも指定・登録されている八戸三社大祭。豪華絢爛な山車で盛り上がるその様は、まさに八戸市の宝というに相応しい。令和2年に300周年を迎えた八戸三社大祭を、祭とともに生きる300首の歌で寿いだ短歌集。
[目次]
一、誕生から進化へ
二、山車づくりとお囃子
三、まつりを待つ
四、八戸三社大祭絵巻
五、まつりの風景①
六、山車ものがたり
七、まつりの風景②
追補、まつりのあと
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
短歌の作品は世にいろいろとありますが、ひとつの祭のみをテーマとしたものはあまりないのではないかと思います。雅で粋な祭の情景を想像しながら、一つひとつの歌を味わっていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
木立徹(きだち・とおる)
昭和三十一年十月 青森県八戸市生まれ
平成十三年 第二十二回全日本短歌大会 文部科学大臣奨励賞(第一位)
平成十四年 第二十三回全日本短歌大会 文部科学大臣奨励賞(第一位)
平成十四年 第二十七回青森県短歌賞
平成十四年 第二十二回全国万葉短歌大会 万葉大賞
平成十六年 第一歌集「懐中時計」出版
平成十八年 第百十四回明治記念綜合短歌大会 特選
平成二十年 第九回NHK全国短歌大会 特選
平成二十二年 第十一回NHK全国短歌大会 特選
平成二十二年 鶴岡八幡宮献詠歌 宮司賞
平成二十六年 短歌グループ「希望の会」設立。代表となる。
平成二十九年 八戸市文化協会 芸術文化褒賞
平成三十年 第十九回NHK全国短歌大会 特選
平成三十年 第十回啄木のふるさと「もりおかの短歌」 年間最優秀賞
平成三十年 鶴岡八幡宮献詠歌 宮司賞
令和二年 八戸市文化賞
令和三年 靖國神社献詠歌 預選歌入選
令和四年 青森県歌人功労賞
令和四年 角川全国短歌大賞 角川文化振興財団賞
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