剣道で知る、素晴らしい日本のこころ「いのちを磨く剣道」編

(著) 森本泰光

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作品詳細

[商品について]
―剣道の本質である「理念」に触れる―
剣道は、古くから先人が人生をかけて磨き上げてきた技術と理念の集合体です。そこには生命のやり取りの中でいかに勝つかを目的としながらも、戦わずして勝ちを収めることを至上とする剣の合理的な精神の神髄が詰め込まれています。
しかし竹刀をただの棒のように扱う現代の剣道は、歩や握り、目付、姿勢などに込められた理念への深い理解が軽視され、ただの打突の技術となった感があります。
本書は、剣友会を通じて長年子どもたちの指導にあたってきた著者が、師を求めて訪ね乞うた数々の教えを、正しく後世に伝えていくために綴られた作品です。
茶道や華道とならび日本の心を体現する剣道の理念を知ることができる本書は、剣道人はもちろん、剣道に馴染みのない一般の方にもおすすめしたい一書です。

[目次]
交野市少年剣友会創立45周年記念
「剣道で知るすばらしい日本のこころ」発行にあたって
1 剣道理念ってなんだろう
1.なぜ剣道理念について語るのか
2.剣道のあるべき姿
3.「剣道理念」が作られたいきさつ
4.「剣道理念」と「剣道修練の心構え」
5.剣道の理法「身法」
6.剣道の理法「刀法」
7.剣道の理法「心法」
2 剣道の発展のために
1.スポーツ化する剣道
2.国際化する剣道
3.剣道は息の根の止め合い
4.剣道が勝手に独り歩き
3 座学
古屋敷の座学
座学1 植物、鉱物のパワー
座学2 自得する獅子
座学3 虫をとる子は生き残れる
座学4 「人」という字と一人稽古
座学5 我田引水
座学6 目に見えないものを大切に 「楠杉の教え」
座学7 賢者と愚者
座学8 こころざし
座学9 四苦八苦
座学10 武士道の精神
座学11 武道は日本の伝統文化
座学12 国歌
座学13 剣道と呼吸
座学14 沢庵禅師の『太阿記』
座学15 相撲と剣道と腰
座学16 武道場の話
座学17 道場訪問のマナーと講談社野間道場
座学18 剣道講習会の思い出
座学19 間合いを考える
座学20 「気」「気勢」
座学21 「平常心是道」ということ
座学22 私の剣道脳内革命
座学23 袴のつけ方と重岡昇先生
座学24 試し切りと岡田 吉之助先生
座学25 池田 勇治 先生の思い出
座学26 西 善延 先生の思い出
座学27 奥園 国義先生の思い出
座学28 郁心剣友会の面々
座学29 この目で見た「気」の話
座学30 剣道と居合の理合い
座学31 剣道を見失わないために

[出版社からのコメント]
私たちが知ることができる日本の文化は、常に人から人へと伝わって残されてきました。そこには、それぞれの時代の中で、伝えようとする無数の強い決意があったことでしょう。
剣道の高段者の中でも、反りや鎬を使った刀捌きができる人は少なくなったという話を聞くことがありますが、日本刀を握る機会がほとんど無い現代にあっても、本書で語られるように、剣道の精神を残そうとする意識があれば、この貴重な文化は継承されていくのではないかと思います。その一助として、本書を通じて、多くの方に先人たちの心の一端にでも触れる機会をもっていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
森本 泰光(もりもと・やすみつ)
昭和13年1月2日 岡山県、宮本武蔵の里近くに生まれる
剣道教士七段 居合道五段
〈歴任〉
住友金属工業(株)製鋼所剣道部監督
大阪府実業团体育協会理事
大阪府社会人剣道連盟理事
(財)交野市体育文化協会 創立当初より理事役員
交野市体育協会副会長
交野市武道館及び総合体育館建設検討委員
交野市剣道連盟会長
交野市剣道連盟名誉会長 現在に至る

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