黄昏を歩くパリ/ロンドン
(著) 宮内勝廣
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本書は近現代史の巡る表舞台を背景として政治、経済、文化、芸術等の各分野において主要なパラダイムの樹立を成し遂げ、世界をリードしてきた二大都市ロンドン、パリ……。主に黄昏どき、特段の目的もなく歩き、思いつくまま、感じたままを撮ったものをまとめたものである。十分な説明ができるわけでなく、特異な体験を表そうとしたわけでなく、何気ない日常の一コマを切り取ったに過ぎない。
おそらく留学生や駐在員などのように目的があり、長期にわたって生活、滞在している場合とは異なる見方であるでしょう。
街の石畳を心もとなく上向きで歩いていたら、後ろから来た日本人らしき人に足元気を付けてと声を掛けられたり、モンマルトル行きのバス停を捜すため、rの発音を昔習った「うがいするよう」にして尋ねてみたら、「モンマハトル」と訂正していただいた通りすがりのご婦人、ご親切にありがとう。今後また同じ場所に出向くことがあるにせよ馬齢を重ねているので、半日と歩くことはないだろう。
特に場所、時間に制約や選択肢があるわけでなく、自由気ままに歩き、時に立ち止って、自分のペースやリズムを保つ。被写体を確かめ、さらに何か感じた場合は引き返してしばし撮る。その様を怪訝そうに見る人にはチョット気になるが、あまり気にせずに世界共通のモラル・常識の範囲を逸脱せずマナーに気を付けていきたい。
さりげない日常の事象、日々の移ろいよ、こんにちは。
皆様、ボンボヤージュ……。(本文より)
【著者プロフィール】
宮内勝廣(みやうち・かつひろ)
1949 年千葉県生まれ。
1995 年から各種フォトコンに応募、2000 年前後から京都の芸舞妓撮影のほか、欧米は
じめ諸国を旅行。
<個展>
2005 年写真展・写真集「祝祭のトポス ベネチア/ニース」
2012 年写真展「チュニス~青の眩惑」
2015 写真展「舞妓つれづれ」
2014 ~ 18年パリ・ジャパンエキスポに芸舞妓作品を出品。
2018 写真展「ミャンマー寸景~パゴタの町」
2019 写真展「黄昏のアベニュー~歩いて撮ったパリの情景」。
<所属>
日本写真協会(PSJ)、日本写真作家協会(JPA)、二科会千葉支部
<賞歴>
二科会写真部二科賞(2007)、同写真弘社賞(2009)、入選3回、日本写真家協会
(JPS)展入選4回、「写真の日」写真展 協賛会社賞3回、第101 回研展富士フイルムイメー
ジングシステムズ賞(2016)他。
<出版歴>
舞妓つれづれ I(電子書籍) / 22 世紀アート
舞妓つれづれ II(電子書籍) / 22 世紀アート
舞妓つれづれ III(電子書籍) / 22 世紀アート
舞妓つれづれ 移ろい編 A4 版 / 22 世紀アート
写真集 祝祭のトポス: ベネチア ニースのカルナバル / 22 世紀アート
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