増補改訂版 死生、転機あり:一期一会の家事調停委員物語
(著) 宗像善樹
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[商品について]
―いま作業員が逃げ出したら、この地球はいったいどうなるのか―
「私とすみ子の問題も放射線の問題に関係があります」
内縁関係解消の申立てがなされた調停の場で、調停委員が感じた違和感。そこには原子力発電所の深い闇が横たわっていた――。本書は、苛酷な労働環境に耐え、放射線被曝と闘いながらも逃げずに現場に踏み止まり、国民の信頼と安全を必死に繋ぎとめている発電所の作業員の現実を、チェルノブイリなど過去の原発トラブルにも触れながら、ひとりの原発作業員の家事調停の場を通して描いた物語である。
[目次]
はじめに
第一章 家庭裁判所での家事調停
第二章 我が国の調停制度と『いのちの電話』
第三章 調停の開始
第四章 申立人『安部すみ子』の想い
第五章 相手方『門馬見一』の生い立ち
第六章 『安部すみ子』の人生
第七章 『門馬見一』と『安部すみ子』の生活
第八章 『門馬見一』の決意
第九章 調停の終了
第十章 一期一会の絆
都道府県別『いのちの電話』:電話番号
参考資料・文献
著者略歴
[出版社からのコメント]
近年、福島の原発事故に関する当時の状況が少しずつ明らかになってきていますが、テレビで流された危機的な映像の中で、生身の人間が闘っていたことを忘れてはならないと思います。日本のエネルギー政策を考えるときに、こうした現場の人々への目線を持つ一助として、本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
宗像 善樹(むなかた・よしき、1943年)
本名・筆名:宗像善樹。
旧筆名「沖島信一郎(おきしましんいちろう)」による著書もある。
埼玉県浦和市(現:さいたま市)生まれ。さいたま市浦和区在住。
1.経歴
聖学院高等学校、早稲田大学第一法学部、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。
1970年4月、三菱重工業(株)(原子力部)入社。
2005年6月、同退社。
退職後、プロの作家の指導を受けて執筆活動に入る。
2006年から2014年まで家庭裁判所家事調停委員及び簡易裁判所民事調停委員・司法委員を務める。
2.著書
・2010年:『爆風』(沖島信一郎)、アルマット社。
・2014年:『咸臨丸の絆(軍艦奉行木村摂津守と福沢諭吉)』(宗像善樹)、海文堂出版。
・2017年:『史料にみる 宗像三女神と沖ノ島傳説』(宗像善樹)、右文書院。
・2017年:『マリちゃん雲にのる』(宗像善樹)、日本橋出版。
・2018年:『三菱重工爆破事件』(宗像善樹)、幻冬舎。
・2019年:『増補改訂版 咸臨丸の絆(木村摂津守と福沢諭吉)』、(宗像善樹)、海文堂出版。
・2019年:『死生、転機ありー一期一会は深い絆になる』(宗像善樹)、日本橋出版。
3.所属団体
・全国歴史研究会
・咸臨丸子孫の会
・幕末史研究会
・幕末史を見直す会
・NPO法人『江戸連』
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