新型コロナウィルスから考える国際人権:人類の未来のために
(著) 半沢英一半沢英一
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[商品について]
―国際人権思想の意義を再認識せよ―
新型コロナウィルスの世界的流行は、国際社会が抱えている様々な問題を改めて浮き彫りにしました。そして今、未だ進行中であるこの脅威に対して、世界はどの様に向き合い、この危機から何を学ぶべきなのかが問われています。
本書は、こうした問題意識のもと、もはや運命共同体となっている人類が、新型コロナウィルスを始めとした様々な危機を克服するための方法として、国際人権思想の意義を再認識し、「理性」と「人類同胞の精神」に依拠して持続可能な世界を構築していかなければならないということを明らかにしようとした未来への提言書です。
私たち一人ひとりが人類の課題に向き合い、自ら考えるための一書として、示唆に富む内容となっています。
[目次]
はじめに
第1章 人類とウィルス
1-1 新型コロナウィルスのパンデミック
1-2 世界史を動かした感染症
1-3 スペイン風邪
1-4 鳥インフルエンザの恐怖
1-5 高病原性コロナウィルスの登場
1-6 人類とウィルスの宿縁
第2章 感染の数学
2-1 基本再生産数と実効再生産数
2-2 SIRモデルの微分方程式
2―3 SIRモデルのSI解曲線
2-4 解の時間挙動と実効再生産数
2-5 最終累積感染者数の制御
2-6 SIRモデルの意義
2-7 SIRモデルの限界
第3章 各国防疫事情瞥見
3-1 中国の防疫人民戦争
3-2 ものいえぬ超大国
3-3 一帯一路の国へ
3-4 「理性」と「同胞精神」に訴えたドイツ
3-5 「社会」に初めて気づいたイギリス
3-6 女性首相の北欧とスウェーデン独自路線
3-7 最大の被害国・アメリカ
3-8 オバマケアの実態
3-9 中南米で健闘するコスタリカ
3-10 別格の成功国・台湾
3-11 企画力を示した韓国
3-12 東アジアで比較する日本の防疫
3-13 日本のPCR検査数
第4章 人類は新型コロナウィルスから何を学ぶべきか
4-1 地球運命共同体としての人類
4-2 世界人権宣言の再認識
4-3 国際人権システム
4-4 自由権なき中国
4-5 社会権なきアメリカ
4-6 存続のレッドゾーンに達した人類
4-7 出太陽系?
4-8 国際人権創出の契機
4-9 人権を根本から考える
4-10 人権の基礎としての人間性
4-11 共感の進化論
4-12 人類の合理的選択としての人権
おわりに
参考文献
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
科学技術が発展し経済や情報のグローバル化が進む一方で、人類にとって地球が1つの家の様なものだということへの認識については、微々たる前進しかしていないのかもしれません。本書を通じて、私たちのこれからの行動が人類の未来につながっているということについて、考えるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
半沢 英一(はんざわ・えいいち)
東北大学理学部数学科卒。理学博士。元北海道大学・金沢大学教員。現在いしかわ教育総合研究所・共同代表。
主要著書・論文
「ステファン問題の古典解(英文)」(『東北数学雑誌』1981)
「シュヴァルツ超関数理念の一般化(英文)」(『日本応用産業数学雑誌』1992)
「数学と冤罪―弘前事件における確率論誤用の解析」(庭山英雄編『被告・最高裁』技術と人間1995)
『狭山裁判の超論理』解放出版社2002
「ナッシュのゲーム理論―正義と競争の数学的関係」(『数学通信』2007、日本数学会HPで公開)
『雲の先の修羅―『坂の上の雲』批判』東信堂2009
『邪馬台国の数学と歴史学』ビレッジプレス2011
『天皇制以前の聖徳太子』ビレッジプレス2011
『ヘックス入門―天才ナッシュが考えた数学的ボードゲーム』ビレッジプレス2013
『こんな道徳教育では国際社会から孤立するだけ』合同出版2017
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