「出産は もっと簡単に 楽にできるのです。」:安心できる自然なお産を 産婦人科医師がわかりやすく 貴女が納得するまでとことん教えます。
(著) 狩谷功
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――ロシアの著名な生理学者パブロフは、陣痛の感じ方の強さは人の何によって差が出るということに気づいたでしょうか。
1.疲労状態、2.精神状態、栄養状態
正解は、本書第2章の「陣痛を痛がる人、痛がらない人」をご覧ください。
妊娠経過に異常がなく、母児ともに健康であれば、お産は決して恐ろしいものではない。しかし、お産に対する誤った恐怖感や無理解、無意味なあせりが原因で、本当は楽に出産できる普通のお産が、苦しい下手なお産になってしまうケースは多い。またラマーズ法、リード法など様々に存在する手法の習得が難しいことも、お産=難しいという心象を与える一因となっている。本書は、そうした視点から、産婦人科の開業医として40年、8000人を超えるお産に立ち会ってきた著者が、ちょっとした意識改革で誰でも楽に「自然なお産」ができるということを、妊婦さんの立場に立って分かりやすく解説した作品である。現在妊娠中の方はもちろん、これから子どもを産みたいと考えている方にもお薦めしたい内容となっている。
[目次]
はじめに
令和に改めて
第一章 無理しない「自然なお産」を考える
出産の仕組みは、太古の昔からずっと「自然分娩」
今なぜ「自然分娩」なのか
医学の根底にある「人間愛」
あなたの「自然分娩」は今
大病院、医院、助産院での「自然分娩」の取り扱われ方
あなたの考える「自然なお産」は、どこへ行けば実現できる?
誰でも「自然分娩」ができるの?
自信を持ってあなたの「自然なお産」を主張しましょう
第二章 お産への不安をなくすための意識改革
お産は本当に怖くないの?
赤ちゃんが産まれてくる体のマジック
お産の危険性についても知っておきましょう
陣痛は死ぬほど痛いって本当?
陣痛を痛がる人、痛がらない人
経験したことのない痛みに、不安を感じて当たり前
陣痛は、あなたのたくましいエネルギー
陣痛は決して敵ではありません
陣痛をやわらげる方法はあるの?
呼吸法やリズム法を実行する難しさ
分娩後の実際の感想
木(陣痛)を見て、森(出産)を見ない傾向
「外制止」の力で陣痛が軽くなる
「外制止」の力の驚きの効果
お産の勉強はどうすればいい?
お産の勉強のポイントはここ!
どんなお産を選べばいい?
第三章 無理しない「自然なお産」の実践
お産には、どれくらい時間がかかる?
〈A 潜伏期〉
陣痛があっても、お産はまだ
医師と妊婦さんの、分娩開始の認識のズレ
潜伏期は、どれくらいの時間続く?
潜伏期の落とし穴
潜伏期のいろいろな過ごし方
潜伏期に一時帰宅できる場合も
昔は、畑仕事でお産が楽に?
〈B 開口期〉
開口期とは?
開口期の過ごし方
陣痛促進剤の使用の危険性
〈C 開口期の陣痛を軽くする方法〉
①パブロフの精神予防性無痛分娩の原点に戻って
②坐禅と腹式深呼吸
③効果的な「腹式深呼吸」を身につける
〈D 娩出期〉
開口期から娩出期へ
いよいよお産の正念場
誰でも上手にいきめる
赤ちゃんにとっても正念場
上手ないきみ方
男性にもお産の痛みがわかる?
赤ちゃんが出る瞬間が、最大の痛み
赤ちゃんの頭のてっぺんが見えてきた
会陰裂傷と側切開の問題について
赤ちゃんが産まれる瞬間の「短息呼吸」
お産のときの傷について
まとめ
第四章 思いつくまゝに
「出産」を「富士登山」にたとえる
お産に自信のある場合
お産に自信がない場合
上手なお産と下手なお産の話
第一話 Aさんの拙いお産
第二話 Bさんの下手なお産
第三話 Cさんの上手なお産
おわりに
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
どの様な方でも、はじめてのお産であれば、様々な疑問や自分にできるかという不安で、気持ちに余裕がなくなってしまうのではないかと思います。本書は、そんな方々にこそ読んでいただきたい作品となっています。また女性だけでなく男性の方々も、ひとつの生命をこの世に生み出すお産という現象への理解を深める一助として、ぜひ本書をご活用いただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
狩谷 功(かりや いさお)
昭和4年6月生まれ
和歌山県立医科大学卒業
医学博士
和歌山医科大学附属病院紀北分院産婦人科医長、
和歌山医科大学講師、和歌山県産婦人科医会理事を歴任
〒649‐7206
和歌山県伊都郡高野口町向島183‐1
医療法人 狩谷産婦人科 医学博士 狩谷 功
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