社会福祉を考える:変わりゆく福祉の思想を求めて

(著) 忍博次

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作品詳細

[商品について]
――全国都道府県の中で、グループホームの数が最も多いのは、次のどこでしょうか。
1.鹿児島、2.北海道、3.東京
知的障害者の入所施設も最も多いとのこと。正解は、本書第2部「知的障害者の地域移行・自立支援の問題 ― 先進的施設の事例調査を通じて 1 問題と仮説」をご覧ください。

われわれの文化は残念ながら障がいを持つ人の社会参加に対して否定的で、平均的社会が醸成する当然の生活空間では、障がいのある人を排除する仕組みになっている。障がいを持つ人の社会参加を促すためには、物理的・制度的バリアだけでなく、情報や心のバリアも取り払わなければならない――。本書は、50年以上にわたり社会福祉の研究に携わり、社会福祉の新しい道としてのノーマライゼーションの重要性を訴えてきた著者が、前著『共生社会をもとめて―福祉を歩いて50年』に続き、これまで雑誌等に掲載された2010年以降の論考と、ライフワークであるノーマライゼーションに関する最近の論文と社会福祉の研究や実践の自分史として執筆した論考を選びまとめた作品である。

[目次]
はじめに
はじめに(旧版―転換期の福祉)
Ⅰ 子育て支援
Ⅱ 自立を求めて
Ⅲ 老後の幸せ
Ⅳ 地域福祉の前線
Ⅴ ノーマライゼーションをめざして
Ⅵ 社会福祉のしくみ
Ⅶ 福祉を学ぶ・福祉を担う
Ⅷ 福祉の視点
あとがき
著 者

[出版社からのコメント]
画一的で予測可能な社会が安心を生み出すという幻想はもはや通用しない時代となったいま、私たちは改めて無自覚に異質なものとして排除してきたものについて目を向ける時期に来ているのではないかと思います。本書の論考を、福祉だけに限らずそうした気づきを得るための一助として、多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
忍 博次(おし ひろつぐ)
 
1930年 (昭和5年)3月23日 富良野市にて生まれる
1954年 北海道大学教育学部卒業
      北海道中央身体障害者更生相談所
1959年 国立身体障害者更生指導所
1962年 北星学園大学文学部専任講師
1996年 同大学社会福祉学部長
2000年 同大学定年退職・名誉教授
      吉備国際大学社会福祉学部教授
2004年 九州保健福祉大大学院(通信制)教授
2007年 名寄市立大学教授
2010年 同退職
 
著 書
『偏見の断層──福祉を考える友へ』筒井書房 1987年
『自立・人間復権の福祉を求めて』筒井書房 1997年
『社会福祉を考える──変わりゆく福祉の思想を求めて』響文社 2002年
『共生社会をもとめて──福祉を歩いて50年』はまなす文庫 2010年

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