子どもに寄り添う教師――時代を超えて生きる教育論
(著) 佐藤昇
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[商品について]
―人生という思い出づくりの旅の始まりは、教師が担っている―
本書は、教師として長く子供たちと向き合い「教育とは何か」「教師はどうあるべきか」について研鑽を重ねてきた著者による、未来の教育を担う方々のための教師論・教育論である。子供の叱り方からいじめや不登校まで、豊富な経験をもとに具体的な事例を挙げながら、子供の心に寄りそった教育を実践するための考え方を分かりやすく説明する。変わりゆく教育環境の中で教師として子供たちと如何に向き合っていくか、本書の中には著者が提示する一つの答えがある。教育の現場はもちろん、家庭教育でも参考となる一書。
[目次]
はじめに
第一章 子どもの言動を理解する
1 子どもの思いがわかる教師に
(1)爪にマニキュアを塗って登校
(2)理解してから 理解しながら
(3)自分のホントの姿がわかれば
(4)子どもを見る視点
2「頑張れ」と言われても
3 思春期を迎えた子どもに
(1)子どもの思いは複雑
(2)思春期の子どもには
4 教師に心を開くとき
第二章 子どもを育て導く
1 子どものより良い成長をめざして
(1)自らの意志と判断によって
(2)問題行動に走る子どもに
2 一人一人の子どもを育てる
(1)優しさか 厳しさか
(2)個人の成長か 集団の向上か
3 あせらない あきらめない あなどらない
4 子育ての良きパートナー
(1)一番かわいいのは我が子
(2)保護者と会うときは
5 悩める子どもを救う
(1)課題を抱えた子どもにこそ
(2)子どもに関わるのは「趣味」
第三章 子どもの心をゆり動かす
1 いかに叱るか いかに褒めるか
(1)腹を立てないで
(2)罪を憎んで人を憎まず
(3)気持ちを理解して
(4)いつ どこで だれが
(5)なぜ叱るの
2 子どもの心を傷つけないで
(1)子どもの心を傷つける言葉
(2)こんな場面では要注意
(3)カッとなって
3 教師とカウンセラー
(1)カウンセリングによって
(2)カウンセラーに心を開くのは
(3)人間観が態度に表れ その態度が技術となって
第四章 これまでも これからも
1 学校がある限り
(1)不登校の子どもとの出会い
(2)不登校もいろいろ
(3)不登校の子どもをなくしたい
(4)不登校の子どもに寄り添う
2 みんなで過ごしていれば
(1)いじめに追いつめられて
(2)いじめに正当な理由はない
(3)なぜ いじめるの
(4)いじめに気づく
(5)教育なくして いじめは解消しない
(6)保護者にも役割と責任が
第五章 生きる
1 大切なものは「命」
(1)明るく元気に生きていこう
(2)命を守る
(3)自ら命を絶ってはいけない
2 子どもの思いを尊重する
(1)だれの進路か
(2)子どもの「今」と「夢」に寄り添う
3 いかに生きるか
(1)明るく生きよう
(2)強く たくましく
(3)優しい人に
第六章 教育雑記
1 ウィルスに負けたくない
(1)はしかに苦しめられて
(2)新型インフルエンザが流行
(3)禍が転じて絆が深まる
2 子どもの心に響かせたい
(1)足を踏まれた人 足を踏んだ人
(2)なぜ勉強するの
(3)美しい出会い 美しい別れ
あとがき
[著者紹介]
[出版社からのコメント]
色も形もない人の心は難しいものだということは、年齢・性別を問わず誰もが実感していることだろうと思います。ましてや経験も浅く純粋な子供たちの心と向き合うためには、教師に限らず全ての大人が、必要な知識と心構えを持つことが重要となります。本書をひとつのきっかけとして、ぜひ教育や子供との向き合い方について、身近にいる家族や同僚をはじめ多くの方と話し合う時間を持っていただければ嬉しく思います。
[著者紹介]
佐藤 昇 (さとう・のぼる)
昭和23年(1948年)、東京都に生まれる。
昭和47年3月、東京大学理学部卒業。
昭和47年4月から、東京都公立中学校教諭として、町田市立南中学校、世田谷区立若林中学校、狛江市立狛江第一中学校に勤務。
昭和63年4月から、東京都教育委員会指導主事及び管理主事として、調布市教育委員会、多摩教育センター、東京都教育庁に勤務。
平成14年4月から、東京都公立中学校長として、豊島区立千川中学校、町田市立鶴川第二中学校に勤務。
平成24年4月から平成31年3月まで、町田市教育委員会委員(委員長)。
現在は、妻と二人で町田市に在住。
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