隠れキリシタンの里・長崎県生月元触部落の「お移りの儀式」 ――現代に残る結婚式に偽装した新司祭の叙階式の記録

(著) 宮本久雄

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作品詳細

[商品について]
――隠れキリシタンの里、長崎県の生月元触部落で行われる結婚式に偽装した新司祭の叙階式で、聖体のパン(ホスチア)の代わりに使われるものは、次のどれでしょうか。
1.お餅、2.するめイカ、3.大根の漬物
正解は、本書「写真7」の解説文をご覧ください。

隠れキリシタンとしてキリストの愛と共に生きた人々は、江戸幕府の過酷な宗教弾圧の下でも、その揺るぎない信仰心で生き地獄のような迫害を生き抜き、オラショの祈りの中で助け合い共同体を保ち続けてきた。本書は、その隠れキリシタンの共同体の一つである長崎県の生月元触部落で行われた「お移りの儀式」、結婚式に偽装した新旧司祭の交代と新司祭の叙階式の様子を写真に収めた貴重な記録である。

[目次]
こと(言・事)はじめ
むすびとひらき
著者略歴

[出版社からのコメント]
隠れキリシタンについては様々な文献がありますが、本書のような結婚式に偽装した司祭交代の儀式を扱ったものは珍しいと思います。歴史の中に潜在する人々の思いを知る貴重な記録として、ぜひ多くの方にご覧いただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
宮本 久雄(みやもと・ひさお)

1945年生まれ、東京大学で哲学を学んだ後、カナダ、エルサレム、パリなどに遊学。
東京大学教授、上智大学教授を経て、現在東京純心大学教授。 
専 攻:哲学、教父学、聖書思想。
著 書:『聖書と愛智』(新世社)、『他者の風来―ルーアッハ・プネウマ・気をめぐる思索』(日本キリスト教団出版局)、『ハヤトロギアとエヒイェロギア』(教友社)、『出会いの他者性』(和泉書館)、La Resurrection de I'autre : L'exode d'Auschwitz, ATF Press France, 2018

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