この世 : 詩集【電子書籍版】
(著) 金春康之
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[商品について]
―吸いこまれるように、きよらかな、言葉のとびら―
真昼の空にも輝いている星をどこまでも透徹した目線でとらえるような
静かで美しく、ガラスのような言葉の数々が、読むものの心に清涼な
時の流れを注ぎ込む――。
詩人であり、能楽師でもある著者が贈る、人の日常の中にある無限の時を
感じさせる55篇の詩を収めた第二詩集。
[目次]
Ⅰ
街
山のひと
放哉を読んだ日
過ぎた日を思う
蚊 柱
花
野 道
林
赤とんぼ
塔 ——法起寺三重塔——
闇
海月とひと
花
夕暮れ
街路樹
パルミラ
人 間
魚
星
星と人
原爆を受けたひと
窓
白い花
冬のはじめ
星 夜
清いもの
花
萩
夕暮れ
草の実
まなざし
春
木の葉
春の野
のま馬
月
夜
赤い花
梅
山 鳩
草
Ⅱ
暁
通ってきた道
この世
おもいで
花
いらない
月と山と音楽
人 生
日暮れ
この世
日 々
ちいさなもの
終えるために
扉
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
私たちが当たり前のように見ている日常の世界、何気なく過ごしている時間が、詩人のプリズムを通すとどのような色合いの世界となって現れるのか、本書の中にある詩の数々を読みながら、ぜひ楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
金春 康之(こんぱる・やすゆき)
1950年広島に生まれる。
7歳から能をはじめ、現在シテ方金春流能楽師。
重要無形文化財能楽総合保持者。
1979年京都大学大学院文学研究科(美学美術史学専攻)博士課程満期退学。
1999年まで20年間奈良県立美術館学芸員を務める。
同人誌「VIKING」に参加。同人になっていた時期もある。
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