続・聖なる旅 : キリスト教の新たな可能性を探る
(著) 手束正昭
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―中国のキリスト教である景教の祖の名前はなんでしょうか。―
1、ネストリウス 2、マネトリネス 3、メラトニウス
正解は、本書第2章10節『陜西歴史博物館の「章懐太子墓の礼賓図」』をご覧ください。
自虐的とも思える自国観は、日本人からかつての輝きと誇りを奪い、社会にモラルの退廃を引き起こしている。日本人は、今こそそうした悪しき自画像から脱却し、本来のあるべき姿を取り戻さなければならない――。本書は、そうした視点から、キリスト教の牧師としてカリスマ刷新運動の推進に携わってきた著者が、これまで行ってきた海外への伝道旅行の中から特に印象的で意義深いと感じたアメリカ西海岸、中国、ドイツ、ルーマニアの4つの国への旅を選んでまとめた作品である。衰退しつつある日本という国に希望の火を灯し、不振にあえぐ日本のキリスト教に新たな可能性をもたらす一書として、示唆に富む内容となっている。
[目次]
はじめに
第一章 アメリカ西海岸・教会成長の旅(二〇〇〇年五月十七日―六月一日)
序
(1)フラー神学校 ―福音派神学の優美な牙城―
(2)南カリフォルニア中央長老教会 ―在米韓国教会の反日的ではない理由―
(3)ガーデングローブ・コミュニティー教会 ―積極的信仰のクリスタルな聖地―
(4)サドルバック教会 ―「健康な教会」の人のにぎわい―
(5)ジャン・スティカの「キリストの磔(はりつけ)」の絵 ―世界一巨大な絵画の語るメッセージ―
(6)コリアン・タウン(その一) ―アメリカの怖さを知らない韓国人―
(7)コリアン・タウン(その二) ―「ヤンバン志向」の功と罪―
(8)東洋宣教教会 ―「硬骨漢」牧師への畏敬―
(9)グレース・コミュニティー教会 ―現代版ジャン・カルヴァンの見事な説教―
(10)ベレンドー通りバプテスト教会 ―安利淑の愛と教会堂の美しさ―
(11)「キリスト教的パリサイ人の国」アメリカ(その一)
(12)「キリスト教的パリサイ人の国」アメリカ(その二)
(13)「キリスト教的パリサイ人の国」アメリカ(その三)
第二章 中国・景教の源流を辿る旅(二〇〇三年三月二十四日―二十八日)
序
(1)西安碑林博物館① ―儒教決別への暗示―
(2)西安碑林博物館② ―「大秦景教流行中国碑」の意匠への違和感―
(3)西安碑林博物館③ ―「景教碑」建立の動機とその顛末―
(4)青龍寺 ―空海が景教徒であった可能性―
(5)中国陜西歌舞大劇院 ―中国文明圏から離反した日本の気概―
(6)華清池① ―楊貴妃の愛された理由―
(7)華清池② ―「日中和平構想」をぶち壊した「西安事変」の舞台―
(8)秦始皇帝兵馬俑(へいばよう)博物館 ―「地下軍団」造作の謎―
(9)乾陵(けんりょう) ―世界一の悪女「則天武后」の壮大な陵墓―
(10)陜西歴史博物館の「章懐太子墓の礼賓図」 ―シルクロードにおける興亡―
(11)若い女性ガイドさんのこと ―日中友好の真の樹立は可能か―
第三章 ドイツ聖霊刷新の旅(二〇〇六年九月十五日―二十三日)
序
(1)ストラスブルグ ―EU議会本部のある美しい町―
(2)聖トマス文化センターにおける〝聖霊刷新出会い会議〟 ―特異な説教と聖餐式のスタイル―
(3)ケムニッツ・ルター教会 ―コイヒャー牧師夫妻の苦難と勝利の果実―
(4)同行通訳者井野葉由美宣教師のこと ―純愛のもたらした希望の結実―
(5)ライプチッヒにおける〝ドイツ宣教会議〟 ―東ドイツの「無血革命」を惹起させた祈り―
(6)ドレスデン ―瓦礫(がれき)の中から再建された景勝の町―
(7)ヴァルトブルグ古城 ―ルターの雌伏と雄飛の時空―
(8)ドロテヤ夫人の嗚咽(おえつ) ―ドイツは過去とどう向き合うのか―
第四章 ルーマニア宣教の旅(二〇一〇年十一月八日―十六日)
序
(1)和琴合奏団〝ビューティフル・ハーピスツ〟 ―預言の如くに広く世界にはばたく―
(2)ルーマニア人が〝トリッキィ〟だと言われる理由 ――周辺諸国の侵略に喘いできた知恵――
(3)真面目なハンガリー系の人々 ――日本人との相似と相違――
(4)シギショアラのドラキュラ伝説 ――その実像と真実を問う――
(5)丸太小屋の小さな教会で捧げた聖日礼拝 ――天来の祝福の風が降りてきた――
(6)首都ブカレストの「国民の館」 ――独裁者夫婦の巨大な玩具――
(7)ティミシュラの「勝利の広場」 ――かくて、民主革命は教会から始まり、教会で終わった――
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
無宗教の方も多い日本において、その理由の一つは知らないためだと思います。本書では、キリスト教の方々がどういった考えのもと日々の活動をされているのかがわかります。また、世界から見た日本を知ることも出来ます。本書を価値観や考え方、思いやりの引き出しを増やすひとつの手段としても是非読んでいただきたいです。
[著者略歴]
手束 正昭(てづか・まさあき)
1944年 中国・上海に生まれる。
1946年 満州にて父親と離別したまま母親と死別。奇跡的に日本へ生還。
以後、茨城県結城市にて成育。
1960年 関西学院高等学部入学。キリスト教に触れ、入信。
1969年 関西学院大学神学部修士課程修了(神学修士)。日本キリスト教団東梅田教会伝道師。
1970年 関西学院大学神学部助手。傍ら、1971年より日本キリスト教団芦屋西教会伝道師。
1973年 日本キリスト教団高砂教会牧師に就任。
1975年 教会修養会にて聖霊降臨の出来事に遭遇。以後、カリスマ的信仰に転進。
現 在 日本キリスト教団高砂教会主任牧師。カリスマ刷新運動を推進する「日本キリスト教団聖霊刷新協議会」世話人代表。「日本民族総福音化運動協議会」副総裁、事務局長。名誉神学博士。牧会学博士。諸教会・諸神学校で特別講師として活躍。
著 書 『キリスト教の第三の波』(正・続・余)、『信仰の表現としての教会建築』、『命の宗教の回復』、『聖なる旅』(以上、キリスト新聞社)。『ヨシュアの如く生きん』、『輝かしい季節の始まり』、『あなたはやり直すことができる』、『教会成長の勘所』、『聖霊の新しい時代の到来』(以上、マルコーシュ・パブリケーション)。
教会住所 〒676―0015 兵庫県高砂市荒井町紙町1―34
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