陽子のくれた贈り物:認知症の妻と介護と寄り添った日々
(著) 町井たかゆき
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[商品について]
―「忘れる」という孤独―
「認知症」という言葉はよく知られるようになっても、認知症について理解している人は必ずしも多くはない。本書は、67歳で発症し、アルツハイマー型の認知症と診断された妻と過ごした日々について、夫である著者の視点で綴られた記録である。もの忘れ、判断力の低下など、徐々に症状が悪化る中で、夫として、家族としてどのように妻と向き合ったのか――。
後悔も含んだ戻らぬ日々は、私たちが直面する問題の大きさと理解することの重要性を伝える。高齢化社会が進む今、多くの方にお届けしたい一書となっている。
[目次]
風鈴(まえがき)
小松菜
富士山
大根
ささゆり
旅
食べること
「ここが家なの?」
メタセコイア
最後の旅
あとがき
[出版社からのコメント]
認知症になった人を中心に考えたとき、周囲に理解されないことは即ち拒絶されていることに近いのかもしれません。自分が忘れたことも分からなくなる状態を理解することは、なかなか難しいことですが、それでも理解しようとする努力をあきらめないことは、私たちにもできます。
本書を通じて、多くの方に認知症についての理解を深め、考える機会を持っていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
町井 たかゆき
1935年、東京下町に生まれる。
1965年、鉄工技能士1級。
あるきっかけで零細企業の面白さに取りつかれ、以後
誘われるままに勤め先も住所も転々とする。
たくさんの人に出会い、その人たちの善意に包まれて、
幸運な傘寿を迎える。
終の住み処は、愛知県瀬戸市になりそうである。
【著書】『遊びをせんとや』(2001年、文藝書房)
『右のポケット』(2015年、文芸社)
『十三年』(2018年、風媒社)
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