万年青: 句文集

(著) 半田かほる

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作品詳細

初富士や我も脇士の一人なる
火達磨となり見開く目どんど焼
冬晴や関八州の山ぐるり
売れ残る目なし達磨の日向ぼこ
浮き城の如き古墳や冬日向
持ち物は命ひとつや青き踏む
梅雨大河水嵩増して渦巻きて
七つ川あれば七つの青野あり
日盛や上毛三山揃ひ踏み
風鈴を二個下げてみる南窓               
自選十句

かほるさんの句は、ものを良く見ている句である。そしてそこから見えてくる新鮮な発見を鋭く詠った句が多い。逆境にもめげず、がまん強く前向きに生きたお母様の血を受け継いで、かほるさんもまた、しっかりとした意志を持って自分の道を歩んでいる。
「浮野」編集長 龍野 龍

「子どものための俳句教室委員」である著者による第一句文集。自然に対する冷徹な視線、精緻な筆致で描かれた日常の風景、語の新鮮な組み合わせなどで紡いだ、珠玉の句文集。

半田 かほる(はんだ・かほる)

【著者プロフィール】
俳  歴
昭和23年9月16日 栃木県佐野市生まれ
平成元年 「浮野」入会
平成11年 「浮野」同人
平成14年 俳人協会会員
平成16年 夏休み親子俳句教室委員(俳人協会主催)
平成29年 子どものための俳句教室委員(同 右)

職  歴
昭和42年 佐野堀米西郵便局に勤務(国家公務員郵政職)
昭和44年 埼玉県公立小学校教職員、越谷市内(南越谷小)、加須市内(三俣、志多見、大桑、花崎北、三俣小)、行田市内(太田西小)、羽生市内(三田ヶ谷、岩瀬小)に勤務
平成19年・平成23年 羽生市議会議員選挙に立候補、落選
平成19年 羽生市女性会議委員

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