福祉の人、イエス:聖書から考える福祉の精神と実践
(著) 大澤史伸
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[商品について]
「神の子」イエスから「人間」イエス」へ――。
本書は、聖書で語られるイエスを私たちと同じ「人間」として捉え、現代の福祉活動と同視しうるイエスの事跡を、聖書本文を引用しながら歴史的解釈を行いつつ、その実像に迫ろうとした試みである。
現代社会にみられる聖書の時代と同じ「構造としての「社会から切り離された人々」について鋭い視点を持つ本書は、断絶がはびこる今こそ読まれるべき一書となっている。
[目次]
本書を読むにあたって
はじめに
第一部 イエスの誕生・洗礼・宣教
一.四福音書の構成と内容
二.イエスの生きた時代
三.イエスの誕生・洗礼・宣教
四.小括
第二部 イエスの奇跡・癒し・十字架
一.イエスの生きた時代状況
二.イエスの宣教活動の内容とその特徴
三.イエスの宣教活動の意味するもの
四.小括
第三部 イエスの復活
一.復活についての様々な解釈
二.福音書におけるイエスの「復活」記事
三.「復活」とは何か?
四.小括
おわりに
本書を読み終えるにあたって
引用文献・参考文献
著者紹介
[出版社からのコメント]
イエスを一人の人間として捉える見方はこれまでにも存在していますが、本書は、福祉の「実践者」としてのイエスを、その生きた時代を俯瞰しながら捉えようとする点で、他にはない魅力を持った作品であるといえると思います。社会と宗教の矛盾がイエスを死に追いやった様に、現代の社会に潜む矛盾によって、私たちが同じ過ちを繰り返さないためにも、本書を通じて多くの方が考える機会を持っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
大澤 史伸(おおさわ・しのぶ)
1966年生まれ。専修大学大学院文学研究科社会学専攻修了。博士(農学):酪農学園大学。アジア教会成長神学院、中央聖書神学校研究科修了。現在、東北学院大学教養学部地域構想学科准教授(社会福祉概論、福祉サービス論)。学校法人正則学院(東京都港区)評議員。専修大学緑鳳学会幹事。宗教法人同仁キリスト教会(東京都文京区)協力説教者。
著書
(単著)
『農業分野における知的障害者の雇用促進システムの構築と実践』(みらい、2010年)、『福祉サービス論―ボランティア・NPO・CSR―』(学文社、2014年)、『聖書のパワー物語 人生を変える20の秘訣』(日本地域社会研究所、2011年)、『チャンスをつかみとれ!人生を変える14の物語』(日本地域社会研究所、2019年)
(共著)
『反福祉論 新時代のセーフティーネットを求めて』(ちくま新書、筑摩書房、2014年)
ほか、論文多数。
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