聖エルモの火: ある海軍士官の記録
(著) 髙島秀之
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未だ故郷日本に還れず、ソロモン海とピナツボ山麓にねむったままの、兄弟のことを想いて——
本書は、「国を守ること」に命を捧げた稲垣米太郎・孝二兄弟の生涯に迫った伝記的オマージュ。肖像画との出会いをきっかけに、兄弟の出身校(旧東京高等師範学校附属中学校、旧制松本高等学校)や海軍兵学校などの関係者の証言や文献から2人の足跡を辿る——戦いに命を捧げた名もなき人々の存在を後世に語り継ぐこと、それがいまを生きる者の使命であると痛感させられる一冊。
【著者プロフィール】
髙島 秀之(たかしま・ひでゆき)
現職:ジャーナリスト。NPO法人地域文化アーカイブス理事長。NPO法人子どもに笑顔理事。NHK会友。放送人の会、日本マスコミュニケーション学会所属。
経歴:1937年生。東京教育大学附属高校卒業、東京大学文学部卒業。NHKディレクター・プロデューサーを経て定年退職。1996年、茨城大学人文学部教授、国立メディア教育開発センター教授(併任)、東京大学講師(兼任)、文教大学情報学部・同大学院教授、跡見学園女子大学講師(兼任)を経て現職。
編著:『マルチメディア教育』(有斐閣選書)有斐閣、1995年
単著:『教育とデジタル革命』(有斐閣選書)有斐閣、1997年
『IT教育を問う――通信情報技術は教育をどう変えるか』(有斐閣選書)有斐閣、2001年
『デジタル映像論――世紀を超えて』創成社、2002、2003、2005年、2007年
『嫌われた日本――戦時ジャーナリズムの検証』(創成社新書)創成社、2006年
『NHK改革』創成社、2008年
『デジタルアーカイブ――記憶と記録を紡ぐ』創成社、2013年
『聖エルモの火――稲垣米太郎海軍少佐と稲垣孝二海軍中尉の記録』中央公論事業出版、2014年
共著:堀江固功・牧野信彦編『情報新時代のマスメディア論』日本放送教育協会、1998年
城生佰太郎編『映像の言語学』おうふう、2001年
映像作品:『NHK特集』ほかNHKのドキュメンタリー・教育・教養番組など多数。
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