心の衣食住を考えるために:心の衣食住(1)

(著) 大川井宏明

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作品詳細

「かつて人々が欲しいと思っていたものは衣食住を中心にした物だった。この願望が食を中心として物づくり産業を発達させ、物を流通させ、入手しやすくさせた。その結果健康な社会を作った。しかし、このような願望を抱き、願望を充たすわかりやすい時代は概略1990年に終わった。(中略)人々は目標を失うと共に、一方で産業は不振になり、他方で患者と要介護者が増え続けている。そこで人々は、いま欲しいものは心の健康、ことばを作れば「心の衣食住」だと気がついた。
心の衣食住について考えるにあたり本書では心と身体を一体にして考える手法を採ることにした。この視点で医学系、心理学系の研究や教育を観ると、確かに進歩してきてはいるが、細分化した個々の科学では心と身体を描くことには限界があるのではないか。そこで、本書では研究者層または関心を持つ層がもう数歩立ち入って理解するために意表を突く新たな手法を提案した。それは工学、特に物理学の視点から心と身体を俯瞰(ふかん)することである。」(「プロローグ 心の衣食住-日本だからこそ与えられた課題」より)

【著者プロフィール】
大川井 宏明 (おおかわい・ひろあき) 
1952年 静岡県生まれ。医学博士、工学博士。
アロカ株式会社、東北大学加齢医学研究所、イリノイ大学生体音響学研究所等を経て、2000年岩手大学教授。

現在
岩手大学名誉教授
株式会社健康データハウス代表取締役(岩手大学発ベンチャー)
聖隷クリストファー大学教授
福祉工学、医工学の研究、教育、普及に従事。

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