障害と子どもの心を理解する:特別支援教育の実践に向けて

(著) 白井利明

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作品詳細

[商品について]
―子どもが体験する時間は一生続いていく―
2007年に日本でも本格的に「特別支援教育」が実施されるようになって、障害のある子どもや家族への理解は少しづつ高まってきているものの、未だ十分とは言えない状況は続いている。
本書は、長年、心身障害学級と養護学校で知的障害をはじめ多様な障害の子どもたちと向き合ってきた著者が、障害児教育に携わっている方やこれから携わろうとする方に向けて、自身の経験をもとに障害のある子どもたちとの関わり方を綴った作品である。
教職にある方はもちろん、教育に関心を寄せる全ての方にお役立ていただける内容となっている。

[目次]
推薦のことば
はじめに
「発達障害等に関連するいくつかの用語ついて」
第1章 障害のある子の理解とかかわり方
1.LD(学習障害)の子ども
2.ADHD(注意欠陥/多動性障害)の子ども
3.高機能自閉症の子ども
4.アスペルガー症候群の子ども
5.ダウン症候群の子ども
6.自閉症の子ども
7.知的障害の子ども
第2章 教育相談を学んでかかわりが変わった
1.子どものサインを大切にする
2.子どもの気持ちや発言を受け止める
3.新たなことに挑戦させる
第3章 障害のある子の親ときょうだい
1.子どもや親の人間関係に影響を及ぼす連絡ミス
2.きょうだい関係で悩む親
第4章 障害のある子はどこで学んでいるか
1.障害のある子はどこで学んでいるか
2.特別支援教育への転換で子ども・教師はどうなるか
3.特別支援教育への対応
第5章 障害のある子の予後
1.家庭の果たす役割
2.将来まで影響する子育て
3.社会の受け入れ
4.成長の可能性
5.三つの場の確保
6.親の老後と支援費制度
補 章
1.「避難所の騒音の中で、このような説明を受けたらどうでしょうか?」
2.「子どもがより良く育つための条約や法律等」
3.「子どもをとりまく環境」
4.「“障害者差別解消法”施行に向けて」
5.「発達障害について」
6.「発達障害等に関連するいくつかの用語ついて」
7.「ダウン症候群の理解と接し方」
8.「精神障害について」
9.「高次脳機能障害について」
10.「様々なハンディを抱える人について」
11.「“特殊教育(心身障害教育)”から“特別支援教育”へ」
12.「愛着障害について」
13.「“子育てで大切なこと”について」
資料 「LD等の障害の理解」
参考文献一覧
おわりに

[出版社からのコメント]
集団の中で多様な個性を尊重しつつ社会としてまとまりを持たせることは、容易なことではありません。その意味で、本書は障害のある子どもたちをテーマとした作品ではありますが、環境や気質など各人に固有の特性をいかに尊重しつつ社会を営んでいくかという大きなテーマも併せ持つ作品であると思います。本書を通じて、障害のある子どもたちへの理解を深めると共に、多様な個性がいかに共存していかということについても、考える機会を持っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
白井 利明(しらい・としあき)

1942年 福岡県大牟田市に生まれる
1965年 日本社会事業大学卒業
    東京都青梅市立第三中学校特殊学級勤務
1967年 東京都青梅市立第二中学校特殊学級勤務
1980年 東京都立羽村養護学校勤務
1985年 東京都西多摩郡瑞穂町立瑞穂中学校心身障害学級勤務
1996年 東京都青梅市立第二中学校心身障害学級勤務
2003年 東京都立あきる野学園養護学校勤務(嘱託)
2004年 青梅ゆりかご第二保育園園長
2006年 青梅ゆりかご保育園常務理事
2009年 東京ジョブコーチ
2012年 青梅ゆりかご保育園理事長

現 在 東京ジョブコーチ
    青梅ゆりかご保育園理事
    日本教育相談学会名誉会員
    同学会認定 学校カウンセラー・スーパーバイザー

共同研究
  「最近の中・高校生の傾向とその背景に関する研究」(1998年)
  「学校教育に関する学生意識の研究」(2001年)

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