秋成と宣長: 仏教思想の視点からの研究
(著) 小椋嶺一
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ほぼ同時代に生き、同じ系統に連なりながら、極めて対照的な思惟構造を示した、本居宣長(1730~1801)と上田秋成(1734~1809)。本書は、彼ら二人の文学思想の特質を把握し、両者の「人間の自由」とその「存在」の問題に対する考えについて、類似性と相違性を浮かび上がらせる。彼ら二人を対比的に眺めることで、二人の文学思想とともに近世中期という時代性の把握にも繋がる、近世文学研究には欠かせない一冊。
【著者プロフィール】
小椋嶺ー(おぐら・れいいち)
1943年 京都市に生まれる。(本籍滋賀県)
1971年 龍谷大学大学院文学研究科(国語学・国文学専攻)博士課程修了
2001年 博士(文学)授与
1971年 大谷女子大学文学部専任講師~助教授を経て
現在 京都女子大学文学部教授
編著
「日本の思想」18 (共著、筑摩書房)
「概説日本の文学」(共著、エスエル出版)
「元禄文学の状況」(共著、勉誠社)
「近世文学と仏教思想一西鶴文学における転合精神の構造ー」(京都女子大学宗教・文化研究所紀要12号)
「秋成『海賊』論ー文化五年本と虚構意識ー」(國文学論叢47輯)
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