攻撃性の研究: 精神分析学における理論と実践
(著) 中本征利
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「攻撃性の自覚と表出は治療が成功するためには絶対に必要である」(本書より)
本書は、攻撃性概念を理論的に再構築し、実践的な対処方法を具体的に考察したものである。233の症例をもとに、攻撃性概念とリビドー論の統合の可能性を追求。さらに、精神医療の現場における、患者からの攻撃や暴力に対する臨床上の対処法についても詳述する。あわせて攻撃性と密接な関係を持つ事項(夢分析、投影同一視、承認への欲求等)に関しても論じる。
患者の「怒り」の感情を理解し、治療を成功に導くために。精神医療に関わるすべての人の必読書。
【著者プロフィール】
中本 征利(なかもと・まさとし)
1942年 神戸にて出生
1966年 京都大学医学部卒業
1976年 大阪近郊尼崎市にて「精神分析クリニーク」を開業、日本精神分析学会会長山村道雄氏に三年間教育分析を受ける。精神分析専門の治療機関を作り治療に専心する。この10年間「大阪精神分析ゼミナール」を主宰し後進の指導に当たる。所属学術機関は日本精神分析学会及び日本精神医学会、現在高齢のため退会。 2001年より2015年まで大阪市立大学臨床心理学科非常勤講師、2001年から1年間相愛大学非常勤講師。
(著作目録)
存在と性 勁草書房出版サーヴィスセンター 1984年
フロイトとヘーゲル 同上 1985年
何のために心理療法を学ぶのか 同上 1986年
抑圧の構造 同上 1987年
任侠のエトス 同上 1987年
精神分析技法論 ミネルヴァ書房 1995年
男の恋の分析学 蝸牛新社 2001年
攻撃性の研究 蝸牛新社 2002年
源氏物語の精神分析学 蝸牛新社 2002年
恋愛力 集英社インターナショナル 2003年
日蓮と親鸞 人文書院 2004年
武士道の考察 同上 2006年
天皇制の擁護 幻冬舎 2008年
君民令和、美しい国日本の歴史 文芸社 2019年
その他共著多数あり
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