旧公図の見方:解き明かされた官僚の智慧 境界標の位置を示す便利な図面
(著) 大沙々石彦
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[商品について]
現行の登記制度では、登記簿には公信力がないとされている。
しかし旧公図は、明治の官吏の知恵の結晶であった。
本書では、広大な山林の管理を継承し、境界線、公図、登記簿の問題に悩みながら、最終的に「公図と登記簿は補完し合う」関係にあるという結論に辿り着いた著者が、公図の基礎知識や公図の見方など、自らの研究の成果をもとに公図と登記簿に公信力があることを明らかにする。
境界の問題に悩む人をはじめ、土地を所有するすべての人にお届けする1冊。
[目次]
まえがき
序章 公図・登記簿に公信力が無いのか?
第1章 契機
第2章 勝手な測量と二度行なわれた犯罪的工事
第3章 不可解な話
第4章 先代から伝えられた寺山の境界
第5章 疑問点の解決
第6章 公図を平面図と見なし生じた重大な誤謬
第7章 「土地問題解決委員会」に対する報告
第8章 合筆されている地番には要注意!
第9章 民間人同士で取り決めた境界標は判決によって変更できる
本論の序 旧公図の復活を望む
第10章 山林部の旧公図の正しい見方
第11章 「各地番の境界」の推定
第12章 公図を見る時は、常識を働かせる
第13章 伝えられた境界の検証・正しい眼
あとがき
[出版社からのコメント]
明治に基礎が固まった民法の「物権編」は、土地に関する規定を非常に細かく置いています。これは土地問題は古くから多発してきたことの一つの現れといえます。一戸建てで土地も所有している人にとって、本書の内容はけっして他人事ではありません。本書を読了後、一度法務局に足を向けてみてはいかがでしょうか。
【著者プロフィール】
大沙々 石彦(おおさざ・いさひこ)
1946年岐阜県生まれ。道徳科学研究所編集部を経て、昭和46年4月から臨済宗専門道場師家・瑞雲軒松山老師下で6年余修行。師と意気投合す。昭和52年秋、自坊の住職に就任。師瑞雲軒の逝去後は、霧隠軒山川老師の垂涎を受け現在に至る。この間、企業の社員研修講演、社会人生涯学習講演、新任警察官の研修講演、母親学級の講演など種々の講演依頼に応じる。毎週月・水・金曜日には山内の洗心園禅堂にて早朝6時より1時間の坐禅会を行なっている。
『無門関第2則の真正な解釈』『ひふみ祝詞(のりと)の解読』『高天原(たかのあまはら)の特定』等の多々研究レポートが有る。また、住職就任以来「公図の研究」に取り組み今日の結果に至る。
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