ベルリンの壁とヨーロッパ鉄道の旅: ヨーロッパ38か国の鉄道インターネットガイド
(著) 鎌野秀嗣
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ー本文よりー
まだDDRドイツ民主主義共和国が存在しているうちにベルリンへ行くことができた。まだ壁は残っていたし、昔の盛り場だったポツダム広場を中心に、壁の周囲には広大な空き地ができていた。まだS-Bahnの南北地下鉄はポツダム広場駅やウンターデンリンデンを通過していた。ここがその後再生するわけだが大都市の真ん中でこういう大改造が行われることはまずあり得ないことなので大変興味を引く。さらに鉄道の都市内交通部分は復活して行くものの、かつての壮大なターミナル駅は公園などになったまま廃止され、新たな南北幹線が建設され、従来の東西幹線と交差する部分に新しい中央駅Hauptbahnhofが建設され様相を一変した。前著と重複するところが多いが、また40年前に写真を撮ったところを確かめることができた。かつてのターミナルの跡を見ることなどにより、ベルリンの壁に分断されていた鉄道の変遷を短い旅行の断片をつなぎ合わせて、一応纏めることができた。
美しい駅舎や車両写真も掲載。
ヨーロッパ鉄道に関する情報が満載。旅行に行きたくなるガイドブック。
著者プロフィールーーーーー
鎌野 秀嗣(かまの しゅうじ)
医学博士・脳神経外科専門医。
1934年東京に生まれる。
上田松尾高校(現上田高校)卒、東京大学中退、慶応義塾大学医学部卒。
国立横浜病院医長、国立相模原病院医長、帝京大学医学部助教授、帝京短期大学教授、稲城市立病院診療部長などを経て、現在慈誠会東武練馬中央病院。東京脳神経センター。上板橋看護専門学校。
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