いつまでも空のうえから : 小児ガンで逝った福田聖遺稿集【電子書籍版】
(著) 福田晋
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[商品について]
―聡明な少年は、闘病の中で何を願ったのか―
小学校6年生となった11才の春、少年は突如として急性白血病に襲われた。病と懸命に闘い続けた彼は、中学3年生となった14才の春に、遂に力尽きた。聡明な少年は、迫りくる死という現実との闘いの中で、最期まで日記と手紙を綴ることによって自分自身で支え続けた――。本書は、ある日突然、急性白血病となり死の宣告をうけた一人の少年の、約3年間に及ぶ闘病の記録である。
[目次]
大きな虹 ――はしがきにかえて――
聖君と治療とご両親のこと
元気なころの福田君のこと
発刊にあたって
Ⅰ 発病の前後
Ⅱ つかの間のしあわせ
Ⅲ とうとう再発が
Ⅳ どうぞ神さま治りますように
Ⅴ うねりの波
Ⅵ はてしなき旅へ
付録 幼年時代の作文
福田聖(せい)の生涯
兄の思い出 福田有
弔詞 同級生代表 倉田由起子
弔詞 友人代表 田村茂雄
あとがき
『いつまでも空のうえから』を読んで ―福田聖遺稿集・付録―
息子への手紙 ――あとがきにかえて――
[出版社からのコメント]
私たちの社会が、それぞれ個人が持っている世界が重なり合って成り立っているのだとしたら、本書の中で綴られる少年の死は、小さな命の灯がひとつ消えたというだけでなく、私たちにとっても大切なひとつの世界が消えてしまったということであるのかも知れません。少年の残した言葉が多くの人々に共有され、その人々の世界の一部となって、やがて私たちのもとに戻ってくることを願って止みません。
[著者プロフィール]
福田 晋(ふくだ・すすむ)
一九三四年秋田県能代市に生れる
一九五一年秋田県立能代高校定時制 病気中退
一九五九年青山学院大学英米文学科 病気中退
著書『いつまでも空のうえから』
『彷徨しつづけた私』
『続・彷徨しつづけた私』
『彷徨の果てに』
『琴江の決断』
『古い玩具』
『咲子、その愛』
『彼岸で待ってて』
『エデンの片隅で』
『グッドバイのまえに』
ほか
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