冬の日のブーゲンビリア:悲しみの地・島原への巡礼の旅
(著) 藤本栄之助
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―今巡礼に旅立つ私も、有馬軍の兵士と全く同じ心境である。―
十七世紀前半、徳川幕府は九州各地の大名に島原反乱軍討伐令を発した。やがて反乱軍が立て籠もる原城には攻囲軍が派遣されたが、その中にはかつてやむを得ずキリスト教を棄て、引き裂かれる思いで島原を去った有馬軍の兵士たちがいた。故郷である原城を攻めなければならない彼らは、どんな想いで九州山脈を越え、有明海を渡ったのだろうか…。長年、総合化学メーカーに務めてきた著者は間もなく訪れる定年退職を前に、これからの人生をいかに生きるべきかという答えを探すために、そしてこれまでに自身が犯してきた罪を償う術を探すために巡礼の旅に出る。亡き母の故郷である島原、そしてかつて有馬軍の兵士たちが悲痛な心情を胸に向かった原城をめざして。
[目次]
序 章
第1章 延岡城
第2章 高千穂
第3章 草壁社倉 九州山系最奥部
第4章 高森峠から阿蘇南郷谷へ No Return Point
第5章 熊 本
第6章 島 原
第7章 「原 城」
終 章
*付 記
あとがき「暗い森蔭のワルシャワ」
著者略歴
[担当からのコメント]
かつて島原への進軍に参加したAという人物とともに旅に出た様子を小説仕立てで描いた本作。そんな時空を超えた巡礼の旅を通して、著者が見つけた答えとは何なのか。ぜひ、その目でお確かめください。
[著者略歴]
藤本栄之助(ふじもと えいのすけ)
昭和11年(1936)熊本県菊池市に生まれる
昭和30年(1955)熊本県立鹿本高校卒業
昭和35年(1960)京都大学理学部化学科卒業
同年 旭化成工業(株)入社
昭和59年(1984)同社参事を拝命
平成2年(1990)同社参与を拝命
平成3年(1991)旭有機材工業(株)入社
平成4年(1992)同社取締役を拝命
平成10年(1998)同社監査役を拝命 現在に至る
*注記(1)京都学士山岳会(AACK)所属
(AACK:Acaderme Alpine Club of Kyoto Univ.)
(2)日本監査役協会会員(関西支部)
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