実践漁業論:フィールドとデータが語る漁業の諸問題
(著) 木幡孜
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[商品について]
―日本漁業が抱える問題を明らかにする―
周辺を海に囲まれた島国、日本。豊かな食材と活気にあふれる漁村の様子がメディアを通して紹介されることもあるが、近年多くの漁家が経営の危機に陥っているなど、その実情は厳しいものとなりつつある。本書は長きにわたり水産資源研究に従事してきた著者が自身のフィールドでもある相模湾を中心に、水産物の食料自給率と供給力の問題をはじめ、漁業不振の要因や漁獲量と生産者価格の変動など諸問題をまとめた一書である。加えて、首都圏にありながら豊かな自然環境に恵まれている相模湾の産物と食文化を詳細に解説する。今や崩壊寸前にまで陥っている日本漁業のリアルを各種の統計データから抽出した決死の漁業論。
[目次]
序
第1章 総論
第2章 漁業の実像
第3章 漁獲量と生産者価格の長期変動
終章 相模湾の産物と食文化
著者略歴
[担当からのコメント]
日本の漁業がどのような変化を遂げ、そしてどのような危機に陥っているのか、漠然としたイメージではなく、具体的な数字や統計をもとに解説した1冊です。日本の漁業を専門に学んでいる方はもちろん、著者が深い知見を持つ相模湾にまつわる魚のことを知りたい方にとっても大変参考になる内容となっています。
[著者略歴]
木幡 孜(こばた つとむ)
1935年東京生まれ
1958年東京水産大学増殖学科卒業
同年山口県内海水産試験場研究員。1962年神奈川県水産試験場研究員、同場研究部長を経て神奈川県淡水魚増殖試験場長。
1995年から㈱水土舎技術顧問。
瀬戸内海と相模湾の水産資源研究に従事、「浮き魚群集による相模湾の海域区分の研究」で東京大学農学博士の学位取得。研究歴後半から漁業の不振要因を特定する研究、および漁業活性化手法の研究を続け現在に至る。
著書『漁業の理論と実際』成山堂書店、東京。
『漁業崩壊』れんが書房新社、東京。
『輸入7品目に駆逐される国産魚介類』文芸社、東京。
『相模湾・海の不思議』夢工房、秦野市。
編著『(財)相模湾水産振興事業団30年の歩み』五曜書房、東京。
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