ぼくは校長先生の書いた詩がだいすきです。──詩がつなぐ大人と子どものこころ
(著) 武西良和
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[商品について]
ー詩は、大人と子どもの垣根をこえて共鳴するー
本当の/寒さはいつも/ずれてやってきます/悲しい時に/涙があとからやってくるように
(「二月」より)
2つの小学校で校長を務めた4年間、毎月、校長室前の掲示板に自作の詩を貼りだした。すると誰に言われるともなく、その感想や自分で作ってみた詩を書いてくれる子どもたちが出てきた。
「この詩をよんで 友だちがとっても大切だということがわかりました」
「世界に一つの詩だと思った!」
「外はさむいけど こんな詩を聞くと、外に出たくなりました」
「こうちょう先生へ いつもありがとう」
いつの間にか校長室前の掲示板は、子どもたちとのなごやかな関係を育む場になっていった。本書は季節ごとに分類した著者自作の詩と、それらに対する子どもたちの言葉を交互に掲載した一書。詩は子どもたちの感性を育て、そのこころを解き放つ。
[目次]
まえがき
Ⅰ 春の詩
Ⅱ 夏の詩
Ⅲ 秋の詩
Ⅳ 冬の詩
Ⅴ 別れの詩
あとがき
著者
[担当からのコメント]
普段の話し言葉とは違う「詩」の表現で語られる校長先生の言葉に対して、子どもたちが新鮮な感動や驚きを抱いていたことが本書を読むとよくわかります。学校の先生方はもちろん、仕事で子どもたちに携わる方や親御さんなど、子どもの感性を育もうと取り組まれている方に特におすすめしたい1冊です。
[著者]
武西良和(たけにし よしかず)
和歌山県公立小学校教員、和歌山大学教育学部附属小学校教員、副校長、和歌山大学教育学部国語科非常勤講師、和歌山県公立小学校校長等を歴任した後、現在、智辮学園(和歌山小学校)勤務。
《国語教育関係》
国語教育関係著書等については単著、共著あわせて30冊を越えるが、単著で主なものは「新しい・高学年の作文教室~子供の文章感覚を磨く~」(1992年 日本書籍)、「『と』でむすび、広がる書く学習~書くことの芽を育てるアイデア~」(1999年 東洋館出版社)など。
《国語教育事典関係》
国語教育事典関係では「国語教材研究大事典」(1992年 明治図書)、「国語教育辞典」(日本国語教育学会編)(2001年 朝倉書店)、「国語学習なっとく事典 作文の達人」(1997年 講談社)など分担執筆。
《詩集等》
詩集等については「水中かくれんぼ」(1995年 竹林館)、「わが村 高畑」(2002年 土曜美術社出版販売~本詩集は2003年度 第1回更科源蔵文学賞受賞~)、「子ども・学校」(2004年 日本文学館)、「きのかわ」(2006年 土曜美術社出版販売)~本詩集は「21世紀詩人叢書」(第Ⅱ期19~)ほか「詩と詩想」や「日本詩人クラブ」等のアンソロジー詩集や、全国生活語詩集にも参加。
《個人発行雑誌等》
私家版として「国語教室」(国語教育個人雑誌 1~5集)、「ことばの力」(国語授業・言葉の通信 1~29集)などを発行している。また、詩の雑誌としては個人詩誌「ポトリ」(2006年3月25日創刊)は現在、第9号。
《国語教育関係の受賞等》
国語教育関係の受賞については、国語教育界の優れた実践・研究者に贈られる「第20回 博報賞(国語教育部門、個人 1989年11月)」受賞。
《詩関係の受賞》
詩関係の受賞については、詩集「わが村 高畑」が第1回更科源蔵文学賞受賞(2003年)したのをはじめ30回ほどあるが、主なものは第25回白秋祭詩特選(1994年)、第31回詩人会議賞(1997年)、第12回国民文化祭文芸祭り現代詩部門丸亀市長賞(1997年)、第15回国民文化祭文芸祭り現代詩部門三原市議会議長賞(2000年)、第2回詩のフェスタひょうご2001兵庫県教育委員会賞、第4回詩のフェスタひょうご2003実行委員会賞、第19回国民文化祭文芸祭り「壁」が現代詩部門福岡県議会議長賞(2004年)、第20回国民文化祭文芸祭り「紙漉き」が入賞(清水町長賞)(2005年)、第6回詩のフェスタひょうご2005詩「写真」兵庫県議会議長賞、第7回「家族・愛の詩」家族賞受賞(2007年)など。
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