暦 千年の孤独
(著) 曽根昭十士
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―麻衣を解くと籠の中より確かな栴檀の香りが湧き上がった。―
西暦一五〇三年のこと。還暦を迎え、宮司職の隠退を心に決めた石見海山はある日、社の森に控える文物棟を訪れる。するとそこには長いあいだ人の手に触れられていない様子の葛籠があり、中には二つの七弦の琴と楽譜が収められていた。譜に合わせて琴を爪弾くと、彼は不思議な香りと音と色の世界へ誘われるのであった。ーー型にとらわれない自由な作風で高い評価を受ける平安歌人、曽根好忠の生涯を鮮やかに描いた、幽玄にして味わい深き物語。
[目次]
はじめに
上 千年の孤独
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
下 智と情
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
結 び
補 記
解 説
著者プロフィール
[担当からのコメント]
あらゆる分野において高度な技術が発展した昨今ですが、本作を読むと、科学やテクノロジーでは説明のつかない、人間世界の妙なる神秘を感じます。情報化社会に疲れを感じている方、本作を通してほんのひと時、遠い幽玄な世界に旅をしてみてはいかがでしょうか。
[著者略歴]
曽根 昭十士(そね あきとし)
1942年、神戸市生まれ。新聞記者を経て、
1987年、神戸元町にクラシックライブの店「アマデウス」をひらく。
1991年、「没200年モーツアルト像建設の会」に携わる。
2007年より神戸クラシック音楽祭主催する。
現在、神戸市在住。
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