短編集 世界のはざま
(著) 小笠原新
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ー旅は、人生そのものだー
夢にまで見たエアーズロック。ツアーの参加者たちが乗るバスで出会った老人は、私の「タケル」という名前を聞くと、なぜかそれを何度も呟いた……。
国の文化や歴史を学ぶとともに、憧れのエアーズロックに登るためオーストラリアの大学へ研修に来た「私」の旅と不思議な出会いを描いた感動作「エアーズロック」。ガンダーラで手に入れた仏像の頭にまつわる、ある写真家の男のロマンティックな夢を描いた「ガンダーラの仏頭」など、実際に世界を旅する中で得た着想をもとに紡がれた作品を含む7つのストーリー。
人は「旅」で「凝縮された人生」を体験する。
[目次]
ガンダーラの仏頭
タヒチの女
マハーリア伝
コーヒーブレイクⅠ アルテミス神
弱い選手
コーヒーブレイクⅡ ボクシング
海へ向かうあなたに
コーヒーブレイクⅢ 海へ向かうあなたに
エアーズロック
無名戦士の墓に
後書き
[担当からのコメント]
本作の主要なテーマとして「旅」があげられますが、もう一つ、著者が実際に部活動の顧問として携わったボクシングも重要な要素として取り上げられており、時には息を呑むような格闘シーンも描かれています。
壮大な旅先の風景も含め、迫力のある映像として浮かび上がってくるシーンも多いので、普段は映画やドラマを楽しんでいるという方にもおすすめの短編集です。
[著者プロフィール]
小笠原 新(おがさわら しん)
本名小笠原敏夫、神奈川県横須賀市に生まれる。
早稲田大学教育学部入学。卒業後、山形県酒田市に高校国語教師として赴任。定年を迎え、退職。
「文学」では、「荘内文学」「文藝酒田」「北地」(現在、いずれも廃刊)に詩、小説、翻訳、海外旅行の紀行文等を執筆。
短編小説集『エアーズ・ロック』を刊行。日本図書館協会の推薦図書に選ばれる。後に『エアーズロック』と改題、日本文学館より再版された。
この後、長編歴史小説『シーギリヤの雨』(文芸社)を発表、日本図書流通センターより優秀図書に選定される。また、「直木賞」候補作として推薦される。近年、「高山樗牛賞」を受賞した。
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