詩集 はじまりの匂い
(著) 池谷敦子
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【2016年に発刊された『夜明けのサヨナラ』の改訂版です】
ーあ、生きているー
心に雨が降りしきる。水の匂い、音、感触。そのすべてが、わたしを解き放つ。
始まりと終わり。声にならない「さよなら」。
無限の情念が、静かに溢れ出す詩集。
[目次]
序章 わたしが居る場所
夜明けのサヨナラ
ひかりこぼれ
かげまとい
サヨナラ
痕
零時過ぎまで待って
午後四時
午後七時
午前零時
終章 雨のあしおと
あとがき
[担当からのコメント]
詩の魅力とは、読む人やその時の心の状態によって、さまざまな解釈や感情、風景が浮かび上がる点にあるのではないでしょうか。本書に収められた詩も、読むたびに新たな気づきや思いをもたらしてくれる作品となっています。普段あまり詩に触れることのないという方にもおすすめの一作です。
[著者プロフィール]
池谷敦子(いけたに・あつこ)
一九二九年、静岡県に生まれる。
『ブリキの月』一九九五年、樹海社
『猫のいる場所』一九九六年、樹海社
『ゆめぐろ中継所』一九九七年、思潮社
『象がくる空』一九九八年、花神社
『気がつけば風』二〇〇〇年、花神社
『夜伽』二〇〇二年、花神社
『蝉 降る』二〇〇四年、土曜美術社出版販売
『青く もっと青く』二〇〇七年、青樹社
『眠れぬ夜のあなたに』二〇〇七年、文芸社
『バッタに会う日』二〇〇九年、日本文学館
『ぐらべりま』二〇〇九年、日本文学館
『声のかたち』二〇一一年、美研インターナショナル
『合図』二〇一二年、美研インターナショナル
『朗読詩集 夜明けのサヨナラ(DVD)』二〇一三年、美研インターナショナル
『点字詩集―指先から広がる想像の翼』二〇一四年、美研インターナショナル
二〇一三年、エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーにて個展、また二〇一五年にはキャラリー・モナリザ(いずれもフランス、パリ)で本詩集の出版記念展を開催。
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