カント哲学への招待──その著作と思想に迫る

(著) 藤田昇吾

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作品詳細

【2019年に発刊された『カント哲学の特性:批判哲学の途を歩むとは何か』の改訂版です】

ー哲学思想史上の総決算、カント哲学ー
「哲学思想における大変革者」と称され、今なお哲学史上において重要な位置を占める哲学者イマヌエル・カント。本書は、そんなカントの記した『純粋理性批判』や『判断力批判』といった主要な著作のエッセンスを捉えるとともに、彼が生涯をかけて追求した思想に鋭く迫る。それまで神中心であった哲学に革新をもたらし、人間のための人間の哲学を確立したカントの思想を追求することは、「哲学する」あなたの思考の枠組みを広げ、新たな視点で世界を見る手助けとなるだろう。

[目次]
まえがき
第一章 カント哲学の諸特性
第二章 主体(SUBJEKT)の確立
第三章 KRITIK DER REINEN VERNUNFT『純粋理性批判』の概説
第四章 理性使用の先験的方法論(概説の続き)
第五章 自由概念の導出
第六章 人間的意志の自由
第七章 判断力の働き

あとがき

[担当からのコメント]
カントには『永遠平和のために』という著作があり、本書にもこの本を取り上げながら、カントの平和に対する哲学的性質に迫っているパートがあります。この本の中でカントは、戦争の原因を政治問題ではなく人間本性に求めています。戦争について真剣に考えなければならない今、カントの思想もまた私たちに多くの示唆を与えてくれるはずです。カント哲学に興味のある方はもちろんですが、戦争について新たな視点から考えたいという方にもおすすめの一書です。

[著者紹介]
藤田昇吾(ふじた しょうご)
1939年 大阪市生れ
1965年 京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業
1972年 同大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学
1974年 大阪教育大学専任講師
現在 大阪教育大学(西洋思想)名誉教授

著書
『西洋思想の源流と展開』(文化書房博文社)及び(株式会社22世紀アート)
『哲学的エッセイ集』(株式会社22世紀アート)
翻訳
L.W.ベック著「カント『実践理性批判』の注解」(新地書房)及び(株式会社22世紀アート)
L.W.ベック著『6人の世俗哲学者たち』(晃洋書房)及び(株式会社22世紀アート)

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