【漫画付き】実篤、夢の共鳴(レゾナンス)――100年目の理想郷(ユートピア):「新しき村」と武者小路文学の地平
(著) 南邦和
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―俺たちの土地は、きっとそこにあるはずだ―
(本作品は、『実篤、夢の共鳴(レゾナンス)――100年目の理想郷(ユートピア):「新しき村」と武者小路文学の地平(22世紀アート)』の一部をコミック化したものです)
その土地にいる時は利害や金のことを忘れ、ただ兄弟姉妹と喜ぶためにのみ働く世界……。1918年、作家・武者小路実篤はそんな理想の世界を目指して、宮崎県日向の地に「新しき村」を設立する。だが、その村の設立にはいったいどんなドラマが隠されていたのか。そして「新しき村」誕生から100年の月日が流れたいま、村はどこへ向かおうとしているのか。ーーかつて武者小路実篤本人と言葉を交わしたこともある著者が綴る、実篤の文学と人、そして村の盛衰と未来を鋭く見つめたルポルタージュ。今回、その内容の一部をより鮮明に伝える漫画を加えて再登場!
[目次]
第一章 〈新しき村〉誕生への道
第二章 〝稀有の人〟武者小路実篤──その出自から『白樺』創刊の時代
第三章 〈新しき村〉の建設──〝ゴタゴタ〟をかかえて
第四章 二つの村・二人の村──〈日向〉から〈東の村〉へ
第五章 〈武者小路文学〉その流域と沃野──〝人道主義〟の射程
第六章 二人だけの村──杉山正雄と房子の生と死
第七章 百年目の〈村〉──二つの村の〝現在〟を訪ねる
【参考文献】
あとがき──八十五歳の夏に
著者略歴
[担当からのコメント]
かつて実篤はどんな思いで新しき村を設立したのか、そして彼の思いが宿る新しき村はどこへ向かうのか。その実情に迫った本作が漫画付きで登場です。今はもう写真で見ることしかできない実篤の風貌や人柄、また当時の新しき村の様子などが生き生きとしたタッチで描かれていますので、ぜひそのあたりも楽しみながらお読みいただければ嬉しいです。
[著者略歴]
著者略歴
南 邦和(みなみ くにかず)
1933年(昭和8)朝鮮半島で生まれる。日本敗戦後、日南市に引き揚げる。その後、国家公務員(裁判所職員)として、東京・大阪・横浜・鹿児島・宮崎で勤務。現在は宮崎市在住。
『円陣パス』『都市の記憶』『原郷』『メニエール氏』『ゲルニカ』『神話』などの詩集の他、自伝的評論集『故郷と原郷』、エッセイ集『南国のパンセ』『宮崎ふるさと紀行』『百済王はどこからきたか』、放送対話集『宮崎1968~1972』、学習マンガ『宮崎平野の歴史』、戯曲『キキのゆくえ』など著書多数。
〈受賞〉宮日出版文化賞、日本国際詩人協会賞、宮崎県文化賞
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