それぞれの平泉──12人の作家・画家・学者たちはそこに何を見たのか
(著) 岩渕国雄
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【2017年に発刊された『みちのく平泉を歩いた文化人たち』の改訂版です】
ーみちのく平泉を巡る、12人の旅路ー
かの松尾芭蕉が訪れたことでも知られる平泉。その名前は歴史と文化の宝庫を思い起こさせる。しかし、この地を巡ったのは芭蕉だけではなかった。形式にとらわれない自由律俳句を詠みながら人生を漂泊し続けた詩人・種田山頭火、江戸時代後期の学者で勤王思想の先駆者としても知られる高山彦九郎、従来の日本美術の枠を大胆に超え革新的な芸術スタイルを確立したアーティスト・岡本太郎……。本書は、各時代を代表する作家・画家・学者たちが、みちのく平泉で見た風景、感じた歴史、そしてそこに込めた思いを、彼らの生涯や作品を通して多角的に探った一書である。
[目次]
菅江真澄
山頭火
水原秋櫻子
秋艸道人(會津八一)
津田左右吉
喜田貞吉
古川古松軒
加藤楸邨
高山彦九郎
幸田露伴
田山花袋
岡本太郎
あとがき
参考文献
著者プロフィール
[担当からのコメント]
東北地方では初の世界文化遺産となったことでも知られる平泉は、訪れる人によって異なる顔を見せる場所でもあります。かつて12人の文化人たちが見た平泉の姿を記録した本書を通して、きっと新たな平泉を見つけることができるはずです。芸術や文学に興味がある方はもちろん、自然や旅を愛する方にもおすすめの一書です。
[著者プロフィール]
岩渕国雄(いわぶち くにお)
1942年、岩手県西磐井郡平泉町生まれ。
岩手県立一関一高卒、東京学芸大学卒。
1966年から2002年まで東京都立高校に勤務。
2002年、郷里の平泉に帰る。
著書
『高校生の山河』(1976 高文研・毎日新聞社主催第23回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)
『「事件」を恐れない生活指導』(共著 1991 高文研)
『義経伝説物語』(編者 2006 新風舎)
『みちのく平泉を歩いた文化人たち 近世から昭和まで(正・続)』(2009 本の森)
その他、古代文学や教育関係の論文、エッセイ等。
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