戦跡巡礼──戦跡で見たもの、感じたもの
(著) 中津攸子
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[商品について]
―逝く夏やB29の滑走路―
戦で逝った人々を偲ぶことは、平和な時代の永続を願うことに他ならない。未来永劫の平和のために、戦争の真実を今こそ語りたい。ーー本書は、自身も幼少期に戦争の悲劇を目の当たりにした著者が、戦争の傷跡が刻まれた各地を巡礼し、そこで見たもの、感じた思いを俳句とともに書き綴った一書である。戦時中に激戦のあった中国の地で、そんな修羅の時などなかったかのようにくつろぐ牛の群れ。かつて真珠湾攻撃が行われたハワイの美しい夕暮れの海を眺めながら巡らせた反戦への思い。戦死者を弔うかのような可憐なすみれの花が周囲に咲いていた、沖縄最後の激戦地とも言われる「不抜の塔」……。戦争の記憶と当時の風景に思いを馳せた、平和を願うすべての人に捧げる随筆集。
[目次]
推薦 梅原 猛
一章 大陸・巡礼
二章 太平洋諸島・巡礼
三章 東京・広島・長崎・巡礼
四章 特攻兵士・巡礼
五章 沖縄・巡礼
六章 戦後・巡礼
解説 鈴木比佐雄
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
日本はいま、実際に戦争を体験していない世代の人々が社会の大半を占める時代を迎えています。本書は、そのような若い世代の方が戦争の実態を改めて知るために読んでいただくのはもちろんのこと、かつて戦争を目の当たりにした世代の方も、お子さんやお孫さんにその悲劇を伝える際に、大きな手懸りとなってくれる一書です。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
中津攸子(なかつ ゆうこ)
日本ペンクラブ・日本文芸家協会・俳人協会・大衆文学研究会・各会員
市川市民文化賞奨励賞・中村星湖文学賞・北上市文化振興感謝状・市川市政功労賞・市川市民芸術文化賞
NHK文化センター講師・国際女性教育振興会会員・投稿誌『新樹』主宰
著書
〈句集〉
『風の道』『風わたる』(角川書店)
〈小説〉
『小説 松尾芭蕉』『真間の手児奈』(新人物往来社)
『和泉式部秘話』(講談社出版)
『怨霊蒙古襲来』『怨霊忠臣蔵』(彩図社)
『吉良義周の諏訪流し』(日本ペンクラブ電子文藝館)
〈歴史〉
『かぐや姫と古代史の謎』『みちのく燦々』(新人物往来社)
『下総歴史人物伝』『こんにちは中国』(崙書房)
『市川の歴史』(市川よみうり新聞社)
『市川の百年』(郷土出版社)
『戦国武田の女たち』(山梨ふるさと文庫)
『風林火山の女たち』(総合出版社歴研)
『源義経の覚悟』『蒙古襲来と東北』(龍書房)
〈紀行文〉
『ロシア世界遺産紀行』『南アフリカ世界遺産紀行』(千葉印刷)
『市川歴史さんぽ』(エピック社)
『葛飾を歩く』(NTT出版)
『観音札所のあるまち行徳・浦安』(中山書房)
〈エッセイ〉
『たった一つの真実』『いろは歌』(中山書房)
〈講演集〉
『真間の手児奈入水の謎』『消されていた東北の歴史』
『二十一世紀の女性の生き方』『宮本武蔵の覚悟』(龍書房)
〈絵本〉
『平将門』『曽谷の百合姫』『奉免の常磐井姫』『真間の手児奈』
〈他多数〉
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