親が手を離すとき、子は羽ばたく──子どもの心の声を聞く「しない」子育てとは?
(著) 黒岩秩子
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【2019年に発刊された『何も教えない子育て:子どもの「生きる力・考える力」をのばす』の改訂版です】
ー親が「教えない」ことで見える世界ー
時に私たちが「常識」として信じている子育てや教育の方法は、果たして子どもの未来にとって最善のものなのでしょうか。本書では、教師、保育士、そして七人の子どもを育てた親である著者が、自身の豊富な経験をもとに、親が子どもに「教えない」子育てを実践した記録を紡いでいます。そしてそのような著者の実験的なアプローチは、たとえ親の教育やしつけがなくとも、子どもたちが持つ「生きる力」や「考える力」がいかに自由に成長し、開花するかを鮮やかに描き出しています。常識にとらわれず、子どもの心を尊重した子育てを目指すすべての大人にお届けしたい一冊です。
[目次]
はじめに 女であることにこだわりつづけて
1 「教えないで育てる」実験
2 「勉強」って何?
3 教員をしていた私
4 「いじめ」って?
5 「失敗」って?
6 「子どもを信じる」って?
7 「わがまま」とは?
8 部活=今、昔
9 「愛のムチ」って?
10 「不要物」って何?
11 変わりたい自分、変わりたくない自分
12 「親子」って?
13 「大地塾日記」抄
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
双子の我が子を男女の区別なく育てたり、末っ子には何も教えずに育てるなど、常識にとらわれない子育てを実践してきた著者ですが、その根底にあるのは、自身が幼少の頃から抱き続けてきた「女らしさ」や「男らしさ」というような凝り固まった社会の性差に関する認識への疑念でした。本書は、子育てというテーマを通して、今もなお続くジェンダー規範について考えるきっかけにもなる作品となっています。
[著者略歴]
黒岩秩子(くろいわ・ちづこ)
1940年 名古屋に生まれる
1963年 大学卒業後,同年4月より1968年3月まで京華女子高校,同年4月より1969年3月まで都立杉並高校教諭(数学)。1970年、保恵学園保育園に保母として勤める。
1971年 新潟県南魚沼郡大和町に引っ越す。1972年4月より町立保育所保母,1990年3月退職。4男3女,7人の子の母。
現在 登校拒否児・「障害」児・者を含めた「大地塾」主催
著書『おお子育て』『続おお子育て』『ヘビも毛虫もお友だち』(教育史料出版会)『育てあい家族』(径書房)『個性が育つ目配り気配り』(明治図書)など
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