詩集 乳飲み子のうた──今日も懸命に生きる君へ
(著) 森川芳州
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[商品について]
―遠い日の子守歌―
お前はミルクを飲みながら/夢を見続ける/だから/いつまで経っても/ミルクを飲みきれない/私の腕の中で/哺乳瓶の乳首をくわえたまま/寝ては覚めての繰り返し/瞼を閉じたと思っても/哺乳瓶の乳首を離そうとはしない/勢いよく吸わずに/時たま/チューチューとミルクを吸いながら/夢を見続ける(本書「哺乳瓶」より)
会社で嫌なことがあっても、全て忘れることができた。あの頃は確かに忙しかったけれど、その分たくさんの思い出ができた。私も生きている限りは、君たちのように思い切り泣き、笑いたい。ーーまだ幼い愛する我が子との日々を叙情豊かに綴った温もりの詩集。
[目次]
Ⅰ 泣く
私の太陽
泣く
無垢
哺乳瓶
分からない
瞳
何もできない
理解しているのかも
紙紐
お外
いっちょまえに強情を
手をしゃぶりながら
お前と旅をしよう
Ⅱ 歩く
小さな男の子
お風呂
泣くことだけは
届かない世界
のんの(お月さま)
壊しに行く
階段
ただいま、トックン
一人遊び
お買い物
Ⅲ 輝く
苺
弟
ママの匂い
クルクル(我が家への道)
水遊び
薬
幼子
悪戯書き
夜の魔術師
歌
あとがき
著者詩歴
[担当からのコメント]
ひとつの命には、数えきれないほどの愛情が注がれているのだということを本作は私たちに教えてくれています。自分の子へ、または自分を生み育ててくれた親へ、その思いを重ねながら、じっくりと詩を味わっていただければ嬉しいです。
[著者プロフィール]
森川芳州(もりかわ・よしくに)
1944年3月横浜に生まれる。
2019年3月
「カンナ」でNPO法人日本詩歌句協会第十三回中部大会優秀賞受賞
2020年3月 詩集『お母さんと呼ばせて』(土曜美術社出版販売)
所 属 横浜詩好会「地下水」同人 横浜詩人会会員
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