果たされぬ想い
(著) 室谷正彰
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―時を越えて大津皇子に心を寄せて―
問題です。
天武天皇が崩御されたのち、鸕野讚良皇后とその息子の皇子の一派により政がとりしきらりますが、大津皇子の兄にあたる鸕野讚良皇后の息子は誰でしょうか?
① 高市皇子
② 草壁皇子
③ 舎人皇子
※答えは、第三章 異 変「涙の伝言」の文中にあります。
時は飛鳥時代、「壬申の乱」が起きた翌年、天武天皇は即位し帝となり政を執っていた。
天武天皇の息子である大津皇子もまた、父の帝と共に政に参画するが、八六八年、天武天皇が崩御されたのち、政敵と肉親に謀反を疑われた大津皇子は・・・
本作品は、飛鳥時代に実在した「大津皇子」を題材としたファンタジー小説です。
しかし、著者が当時の背景や人物などを詳細かつ忠実に表現しているので、歴史書を読んでいる気持ちになります。
数千年前の物語、「草津皇子」の思いに寄り添って書かれた本書、読み応え満載の1冊です。
[出版社からのコメント]
歴史を扱った小説は、歴史が古くなればなるほど文献が少なく、その時代背景を書くことは大変だと思います。また読みて側も、専門家でもない限りその時代背景を連想するのは難しいのではないでしょうか?本書は数千年前の飛鳥時代を題材とした作品です。とても古い時代のお話ですが、著者が実際に当時起きた事柄と結付き書かれているのでとても連想しやすい作品だと思います。飛鳥時代を想像しながら読んでみてはいかがでしょう。
[著者プロフィール]
室谷 正彰(むろや まさあき)
工学博士(大阪大学)
元大阪電気通信大学大学院・工学部教授
現名誉教授 専門:コロイド・界面化学
関心事:居合道実践・茶道(裏千家)実践
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