此の世の彼岸花──徳島の歴史と文化に眠る未来への道しるべ

(著) 永澤正好

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作品詳細

[商品について]
―そこには、人と自然がともに生きる伝統がある―
周囲には高い山々がそびえ、近代に至るまで自給自足の生活が続いていた徳島県西部の祖谷川・松尾川流域の山間部地域を指す祖谷山。そして南北に細長く、多くの湿原植物が四季を彩ることでも知られる徳島県三好市に位置する黒沢湿原。これら徳島県の地域の歴史や民俗を紐解いていくと、自然とともに永続する地方の姿や、日本の目指すべき未来への道しるべが見えてくる。ーー四国地方に伝わる伝統や伝承、文化を通じて、人と人、そして人と自然が結ぶ絆を掘り起こした一書。

[目次]
はじめに「此の世の彼岸花」から
一 徳島調査行~昭和四十九年大晦日から正月三が日
二 祖谷山の歴史と民俗
三 坪井洋文と祖谷山採集紀行
四 黒沢の赤米
五 山男の系譜
六 地方の自立~自然とともに
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
今やインターネットさえあれば、あらゆる情報を瞬時に求めることができますが、かつての人々の暮らしや文化の中には、ネットでは簡単に知り得ない貴重で面白いエピソードが隠されていることがあります。祖谷山や黒沢といった、ある地域の歴史と民俗に眠る日本の姿を、ぜひ本書でお確かめください。

[著者略歴]
永澤 正好(ながさわ まさよし)
1940年高知県中村町(現四万十市)生まれ。東京教育大学文学部史学科史学方法論(民俗学)卒業。元香川県高等学校教員。高松市在住。
著書・論文に『四万十川Ⅰ 山行き、Ⅱ 川行き、Ⅲ ムラに生きる』(法政大学出版局)、『川は生きちょる――四万十川に暮らす――[岡村三男翁聞書]』(大河書房)、『四国の歳時習俗』(共著、明玄書房)、「大力の女――土佐のお兼考」(『民話と文学』8・9号)、「椿と小袖――椿の民俗学的研究」(『風俗』79号)、「山男の系譜」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第18集)、「岡村三男さんの四万十川・Ⅰ~Ⅴ」(『四国民俗』)、「聞書き・大島(1)~(3)」(『四国民俗』)など。

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